エリアガイド · 香港
🇭🇰 香港
飲茶と茶餐廳、廟街の夜市、下町の豆腐屋。高層ビルの谷と、地面すれすれの屋台が同居する食の街・香港。中環・上環の老舗、旺角・油麻地のストリートフード、深水埗の安うま。港鐵で結ばれた三つのエリアを、繁体字表記つきで店名とセットで辿る。
香港の食
香港の食は、広東料理を土台に、海と移民の記憶が幾重にも重なってできています。朝は茶楼で飲茶、昼は雲呑麺や焼味飯、午後は茶餐廳で絲襪奶茶と菠蘿油、夜は大排檔や廟街の屋台。イギリス統治の名残であるミルクティーやトーストと、広東の点心や粥が、同じ一日のなかに無理なく並びます。高い物価で知られる街ですが、その足元には、数十香港ドルで満たされる一皿がいくつも残っている。狭い土地に食が密に折り重なるのが、香港の街の姿です。
三つのエリアから始める
このサイトの香港は、性格の違う三つのエリアから始めています。香港島の中環・上環は、金融街の足元に飲茶の茶楼と焼味店、茶餐廳が残る、老舗と伝統の一帯。九龍の旺角・油麻地は、看板が空を覆う繁華街で、夜になると廟街に夜市が立ち、ストリートフードが灯る。そして深水埗は、古い労働者の街で、安くて実のある下町の食がそのまま残る場所です。三つは港鐵(MTR)で結ばれ、いずれも駅からすぐ。老舗の飲茶、夜市の熱気、下町の日常——香港の食の三つの顔を、歩いて確かめられます。
香港の食の読み方
香港の食を読み解く鍵は、広東の「鮮」と、茶餐廳の「快」です。飲茶では、ワゴンや注文票から蝦餃・焼売・叉焼包などの点心を少しずつ選び、お茶を飲みながらゆっくり過ごす。一方、茶餐廳は速さと安さが身上で、相席で手早く食べ、長居はしないのが流儀です。焼味飯や雲呑麺は一人前が小ぶりなので、何軒か食べ歩きやすい。塩気と甘さ、熱いものと冷たいものを交互に頼むのが、香港を歩くコツです。値段は店ごとに幅があり、時価の海鮮などは頼む前に確かめておくと安心です。
訪れる前に
香港は港鐵(MTR)が街の隅々まで結び、八達通(オクトパス)というICカードが交通にも買い物にも使えます。多くの店でカードやモバイル決済が使えますが、廟街の屋台や古い茶餐廳、市場の食堂では現金(香港ドル)を用意しておくと安心です。看板は繁体字が中心で、広東語が飛び交う街なので、このサイトでは各店に繁体字表記を載せています。写真や店名を見せると、目当ての一皿に辿り着きやすい。夏は蒸し暑く、冷房の効いた店との寒暖差が大きいので上着を一枚。人気店や時価の店は行列や休業日があるので、時間に余裕をもって。まずはこの中環・旺角・深水埗で、香港の「飲茶・茶餐廳・夜市」を店名とセットで歩いてみてください。
このエリアのルート
中環・上環ルート
中環駅 → 威霊頓街・擺花街 → 上環(飲茶と茶餐廳、老舗を巡る) · 徒歩 120分 · ルート紹介を読む →
旺角・油麻地ルート
旺角駅 → 女人街・西洋菜街 → 廟街(夜市とストリートフード) · 徒歩 150分 · ルート紹介を読む →