上海 · 七宝老街ルート
七宝老街 水郷ルート
上海の中心から地下鉄で30分、江南の水郷・七宝老街へ。石橋と運河沿いの小吃街を、七宝方糕や肉湯圓、白切羊肉と、地元の一皿を店ごとに辿る。
七宝古鎮とはどんな場所か
七宝は、上海の中心から地下鉄9号線で30分ほど、閔行区にある江南の水郷古鎮です。街の名は、北宋の頃にこの地へ移ってきた七宝教寺に由来すると伝えられます。細い運河(蒲汇塘)を挟んで、南大街・北大街という石畳の商店街がのび、明清様式の低い家並みが軒を寄せ合っています。豫園のような観光の華やかさはありませんが、そのぶん川辺の暮らしと、地元の人が普段食べているものがそのまま残っている。石橋を渡り、水面を眺めながら小吃を少しずつ——都心の喧騒から一歩離れて歩ける、上海近郊のもうひとつの食べ歩きです。
水郷の小吃と、七宝の名物
七宝の食は、甘い糕(こめの蒸し菓子)と、揚げ物、そして羊肉が柱です。街の名を冠した七宝方糕は、米粉を四角く蒸し、豆沙やナツメを入れた素朴な菓子。海棠の花型で焼く海棠糕、肉あんを詰めた甘くない肉湯圓も、この街ならではの一皿です。意外なのは羊肉で、七宝は昔から白切羊肉(茹でた羊肉の薄切り)で知られ、冬には体を温める一皿として親しまれてきました。さらに、鉄板で押し焼きしてから揚げる葱油餅、匂いの強い臭豆腐といった屋台の揚げ物が、川沿いに香りを立てています。
このルートの歩き方
起点は地下鉄9号線の七宝駅。老街へは徒歩10分ほどで、南大街に入ると両側に小吃の店が続きます。まずは七宝方糕や海棠糕、肉湯圓といった甘い糕で口を開け、途中で葱油餅や臭豆腐の揚げ物を挟んで塩気を入れる。白切羊肉は座って食べられる店で一皿頼み、川沿いの石橋(康楽橋あたり)で水面を眺めながら休むと、水郷らしい時間になります。締めは七宝老飯店で、拆烩鰱魚頭を座ってゆっくり。全体で徒歩100分ほど、屋台の食べ歩きと、座って食べる一皿をうまく混ぜるのがコツです。
食べ歩きの見どころ
このルートの軸は、街の名を負う七宝方糕です。蒸したては角がやわらかく、豆沙の甘さが控えめで、いくつでも食べられてしまう。もうひとつ覚えておきたいのが肉湯圓——都心の湯圓は黒胡麻の甘い餡が定番ですが、七宝では肉あんを詰め、噛むと肉汁が出る「甘くない湯圓」に出会えます。白切羊肉は臭みがなく、脂と赤身の層をタレで味わう七宝の看板。揚げ物では、何層にもパリパリと剥がれる葱油餅が食べ歩きに向いています。そして締めの拆烩鰱魚頭は、川魚の大きな頭を骨ごと外し、とろみのあるスープで煮込んだ、水郷ならではの一皿。頬やゼラチン質のところがぷるぷるで、スープごとご飯にかけたくなります。
訪れる前に
週末や連休は、老街の細い通りが人でいっぱいになります。ゆっくり食べたいなら平日か、午前の早い時間が快適です。屋台は現金が要る店も残っていますが、多くは電子決済が使えます。川沿いの石畳は雨の日に滑りやすいので、足元に注意を。屋台の営業時間は日や季節でばらつきがあり、夕方には閉まる店もあります。座って食べる魚頭の店などは、時間に余裕をもって向かってください。
ルートマップ
地下鉄9号線 七宝駅 → 南大街(川沿いの石畳・小吃街) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(7)
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