ソウル · 東大門ルート
東大門ルート
眠らない市場の街、東大門。昼は生地と衣料の卸で動き、夜はタッカンマリの湯気とDDPの光で人が入れ替わる。鶏鍋の横丁から辛口の族発、網焼きのコプチャン、屋台のホットクまで、一日中どこかで火が入っている六皿を、歩く順に辿る。
市場のリズムで動く街
東大門は、興仁之門と平和市場、そしてDDPが同居する卸売の街だ。深夜から明け方にかけて衣料の取引が最も活気づき、その働き手を支えるように飲食店も夜通し灯りをともす。だから食の時間割は昼だけでなく、真夜中にも山がある。まず駅を出て興仁之門を眺め、鍾路と清渓川に挟まれた路地に入ると、鶏を煮る匂いがどこからともなく漂ってくる。観光地の顔と、働く人の台所という二つの表情が重なるのが、この街を歩く面白さである。急がず、湯気の立つほうへ足を向けたい。
鍋、焼き物、そして甘いもの
この街の食は、火の入れ方で表情が分かれる。澄んだスープでじっくり煮るタッカンマリは、鶏一羽を囲んで卓を分け合う穏やかな時間をつくる。同じ横丁の手打ちカルグクスは、その締めにふさわしい静けさだ。一方で夜が深まると、昌信洞の辛口族発や網焼きのコプチャンが煙と香りを立て、焼酎の栓が抜かれる。歩き疲れたら、DDPや斗山タワーの足元で焼かれる種入りホットクや、せいろから上がる王餃子を立ったまま頬張ればいい。鍋の温もり、焼き物の濃さ、屋台の甘さ——三つの温度を一日で味わえるのが、東大門らしさである。
このルートの歩き方
東大門駅を起点に、まず興仁之門を左手に見てタッカンマリ横丁へ。昼から夕方はここで鶏鍋とカルグクスを味わうのがよい。続いて昌信洞方面へ坂を上がれば辛口族発、夕暮れからはコプチャン横丁が本領を発揮する。仕上げは清渓川を渡り、DDPと斗山タワーの光の下で種入りホットクを一つ。翌朝や小腹には市場際の王餃子を加えたい。全体で徒歩100分ほどだが、火の入る時間帯が店ごとに違うため、鍋と焼き物は夜、屋台と饅頭は昼夜どちらでも、と時間を分けて巡るのが賢い。相席や行列も多いので、気持ちに余裕を持って歩きたい。
ルートマップ
東大門駅 → 닭한마리골목 → DDP・平和市場(歩く順) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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