西関・上下九ルート

広州 · 西関ルート

西関・上下九ルート

老西関の広東点心と伝統小吃を辿るルート。陶陶居や蓮香楼の飲茶で蝦餃・叉焼包を蒸籠のまま、銀記の布拉腸粉、艇仔粥、南信の双皮奶。騎楼(アーケード)の続く上下九から恩寧路へ、朝の湯気と甘い椀を追って歩く。

🚇 地下鉄1号線 長寿路駅🚶 徒歩 約110分🍽 一皿 6

西関とはどんな場所か

西関は広州の旧市街の西側、荔湾区一帯を指す古い呼び名です。清の頃から商人が集まった街で、上下九歩行街には二階を張り出した「騎楼」が長く続き、その下を雨に濡れずに歩けます。奥の路地には格子戸を構えた「西関大屋」が残り、いまも住まいとして使われています。この街の食は、朝の飲茶から始まります。茶楼で蒸籠を一つずつ卓に運ばせ、蝦餃や叉焼包を摘みながら茶を飲む——その静かな時間が、西関の一日の始め方です。観光の通りと生活の路地が背中合わせにあり、そのどちらにも食が根を張っています。

飲茶と糖水を辿る

西関の食の芯は、点心の丁寧さと糖水(甘味)の文化にあります。飲茶は「点心を摘んで茶を飲む」ことで、蝦餃は皮の透明さとひだの数、叉焼包はふくらみと餡の甘辛さで店の腕が出ます。老舗の陶陶居は1880年頃、蓮香楼は1889年の創業と伝わり、朝から蒸籠が回ります。茶楼を出たら銀記の布拉腸粉、路地の粥店で艇仔粥。締めは南信の双皮奶や姜撞奶で、水牛の乳を蒸し固めた椀が、歩き疲れた体に冷たく甘い。蓮香楼の老婆餅は土産にもなります。あっさりと素材本位、甘さは控えめ——それが西関の味の輪郭です。

このルートの歩き方

地下鉄1号線の長寿路駅を起点に、まず上下九歩行街へ。朝のうちに陶陶居か蓮香楼で飲茶をして、蝦餃・叉焼包を蒸籠のまま摘みます。飲茶は茶を先に頼み、蒸籠が空いたら重ねておくのが合図。会計は席を立つときが多い。通りを西へ進みながら銀記で布拉腸粉、路地の粥店で艇仔粥を挟み、第十甫路の南信で双皮奶を一椀。締めに蓮香楼の餅家で老婆餅を土産に買い、恩寧路の騎楼と荔枝湾涌まで歩けば一周です。飲茶は午前が確実で、糖水店は夜も開きます。値段と時間は目安なので、混む週末は朝早めに動くとよい。支払いはスマホ決済が主流ですが、屋台は現金があると確実です。

ルートマップ

長寿路駅 → 上下九歩行街 → 第十甫路 → 恩寧路(東から西へ) · 番号は下の一皿と対応

上下九歩行街第十甫路恩寧路宝華路龍津西路荔湾路🚇長寿路駅🏯西関大屋🌊荔枝湾涌1蝦餃2叉焼包3布拉腸粉(鮮蝦)4艇仔粥5双皮奶6老婆餅

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1粉もの陶陶居×蝦餃澄んだ澄粉(でんぷん)の皮を透かして、丸ごとの海老が桃色に見える。ひだは十本以上を指先で寄せて包み、蒸したては皮がむっちりと澄み、噛むと海老が締まって跳ねる。飲茶ではまず茶を頼み、蒸籠を一つずつ卓に運ばせる。朝の店内は湯気と広東語の声で満ち、相席が普通。指で数を伝え、後会計の店が多い。最寄 長寿路駅価格 12〜20元 / 一籠 2蓮香楼×叉焼包蒸し上がると生地が三方に裂け、中の赤い叉焼がのぞく。ふくらんだ皮はほんのり甘く、割ると蜜のような餡が糸を引く。焼豚を刻んで甜麺醤と砂糖で和えた餡は、脂と甘辛さがひとつになっている。茶楼では蝦餃や腸粉と一緒に頼み、熱いうちに手で割って食べる。三つで一籠、二人でも足りる量。最寄 長寿路駅価格 8〜15元 / 一籠 3銀記腸粉×布拉腸粉(鮮蝦)米の粉を溶いた液を布に薄く広げ、蒸し器で一枚に固めてから海老をのせて巻く。皿に出るとつるりと薄く、醤油(生抽)を回しかけて食べる。皮はやわらかいのに切れず、噛むと米の甘みと海老の香りがくる。作りたてを崩さぬよう、席についてから頼む。朝食の定番で、白粥を添える人も多い。最寄 長寿路駅価格 10〜18元 / 一皿 4soup老西関 粥店×艇仔粥米が完全に溶けるまで炊いた白粥に、魚の薄切り、湯葉、揚げた米菓、落花生、葱、青菜を散らす。熱い粥をよそって具の上に注ぐので、魚は余熱で半分だけ火が通る。あっさりして塩気は控えめ、揚げ物の食感と葱の香りで最後まで飽きない。朝や小腹の一椀に向く。れんげで底から混ぜて食べる。最寄 長寿路駅価格 12〜20元 / 一椀 5甘味南信牛奶甜品専家×双皮奶水牛の乳を温めて表面に張った膜をすくい、卵白と砂糖を合わせて蒸し戻す。冷やして出ると、上に薄い膜がもう一枚張って「双皮」になる。れんげを入れるとぷるりと震え、口では乳の香りだけが甘く残る。冷たいのと温かいのを選べ、小豆や生姜を添える椀もある。食後の締めや歩き疲れの休憩に。最寄 長寿路駅価格 12〜20元 / 一椀 6甘味蓮香楼 餅家×老婆餅手のひらほどの丸い焼き菓子。層になった薄皮の中に、冬瓜と砂糖を練った白い餡が入る。焼きたては皮がぱりぱりと剥がれ、餡はやわらかく、ほのかに冬瓜の香りがする。甘さは強くなく、茶に合う。持ち帰り用に箱で買え、土産の定番。歩きながらでも食べやすいが、皮がこぼれるので紙袋を提げて。最寄 長寿路駅価格 3〜6元 / 一個
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