広州 · 西関ルート
西関・上下九ルート
老西関の広東点心と伝統小吃を辿るルート。陶陶居や蓮香楼の飲茶で蝦餃・叉焼包を蒸籠のまま、銀記の布拉腸粉、艇仔粥、南信の双皮奶。騎楼(アーケード)の続く上下九から恩寧路へ、朝の湯気と甘い椀を追って歩く。
西関とはどんな場所か
西関は広州の旧市街の西側、荔湾区一帯を指す古い呼び名です。清の頃から商人が集まった街で、上下九歩行街には二階を張り出した「騎楼」が長く続き、その下を雨に濡れずに歩けます。奥の路地には格子戸を構えた「西関大屋」が残り、いまも住まいとして使われています。この街の食は、朝の飲茶から始まります。茶楼で蒸籠を一つずつ卓に運ばせ、蝦餃や叉焼包を摘みながら茶を飲む——その静かな時間が、西関の一日の始め方です。観光の通りと生活の路地が背中合わせにあり、そのどちらにも食が根を張っています。
飲茶と糖水を辿る
西関の食の芯は、点心の丁寧さと糖水(甘味)の文化にあります。飲茶は「点心を摘んで茶を飲む」ことで、蝦餃は皮の透明さとひだの数、叉焼包はふくらみと餡の甘辛さで店の腕が出ます。老舗の陶陶居は1880年頃、蓮香楼は1889年の創業と伝わり、朝から蒸籠が回ります。茶楼を出たら銀記の布拉腸粉、路地の粥店で艇仔粥。締めは南信の双皮奶や姜撞奶で、水牛の乳を蒸し固めた椀が、歩き疲れた体に冷たく甘い。蓮香楼の老婆餅は土産にもなります。あっさりと素材本位、甘さは控えめ——それが西関の味の輪郭です。
このルートの歩き方
地下鉄1号線の長寿路駅を起点に、まず上下九歩行街へ。朝のうちに陶陶居か蓮香楼で飲茶をして、蝦餃・叉焼包を蒸籠のまま摘みます。飲茶は茶を先に頼み、蒸籠が空いたら重ねておくのが合図。会計は席を立つときが多い。通りを西へ進みながら銀記で布拉腸粉、路地の粥店で艇仔粥を挟み、第十甫路の南信で双皮奶を一椀。締めに蓮香楼の餅家で老婆餅を土産に買い、恩寧路の騎楼と荔枝湾涌まで歩けば一周です。飲茶は午前が確実で、糖水店は夜も開きます。値段と時間は目安なので、混む週末は朝早めに動くとよい。支払いはスマホ決済が主流ですが、屋台は現金があると確実です。
ルートマップ
長寿路駅 → 上下九歩行街 → 第十甫路 → 恩寧路(東から西へ) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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