広州 · 東山口ルート
東山口・老東山ルート
民国期の洋館が残る街の、喫茶と甘味のルート。菠蘿油と絲襪奶茶、洋館を改装したカフェのハンドドリップ、姜撞奶や楊枝甘露、焼きたての蛋撻。静かな路地に洋風邸宅が続く老東山を、ゆっくり歩く。
東山口とはどんな場所か
東山口は広州の東側、越秀区の一角にある古い住宅街です。二十世紀の初め、海外から戻った華僑や富裕層がここに洋風の邸宅を建て、いまも数百棟の「洋館」が路地に残っています。赤煉瓦の壁、アーチの窓、緑に埋もれた庭——その多くが改装され、喫茶やカフェ、小さな店になっています。繁華街の喧騒とは違い、ここの食はゆっくりした時間の中にあります。菠蘿油と奶茶で始める朝、洋館の高い天井の下で落とす一杯の珈琲、路地の甜品店の椀。歩き回るより、一軒に腰を落ち着けて過ごすのに向いた街です。
喫茶と甜品を辿る
この街の食は、香港由来の喫茶(冰室・茶餐庁)の文化と、広式の甜品(甘味)が重なり合っています。朝は菠蘿油——砂糖生地の皮を焼きつけた丸パンに冷たいバターを挟み、絲襪奶茶と合わせる。奶茶は数種の紅茶を布袋で濾して淹れ、エバミルクで濃くする一杯です。洋館を改装したカフェでは、豆を選んでハンドドリップの珈琲を落とす店が増えました。甘味は姜撞奶——生姜汁に温めた乳を注いで固める椀や、マンゴーと柚子の楊枝甘露。餅家では焼きたての蛋撻がぷるりと震えます。あっさりした甘さと、ゆっくりした時間。それが老東山の味の芯です。
このルートの歩き方
地下鉄1・6号線の東山口駅を起点に、署前路から歩き始めます。まず冰室で菠蘿油と絲襪奶茶の朝食を。相席が普通なので、席を取ってから頼みます。そこから新河浦路や培正路の路地に入り、赤煉瓦の洋館を眺めながら進むと、改装カフェが点在します。一軒でハンドドリップの珈琲を落として一息つき、午後は甜品店で姜撞奶か楊枝甘露を一椀。締めに餅家で焼きたての蛋撻を摘みます。このルートは食べ歩きというより、一軒ずつ腰を据えて過ごす街歩きに近い。人気のカフェは休日に混み、席が限られます。値段と時間は目安で、改装した古い建物は営業日が変わることもあるので、現地で確かめて。支払いはスマホ決済が主流です。
ルートマップ
東山口駅 → 署前路 → 新河浦路 → 廟前直街(洋館の路地を巡る) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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