東山口・老東山ルート

広州 · 東山口ルート

東山口・老東山ルート

民国期の洋館が残る街の、喫茶と甘味のルート。菠蘿油と絲襪奶茶、洋館を改装したカフェのハンドドリップ、姜撞奶や楊枝甘露、焼きたての蛋撻。静かな路地に洋風邸宅が続く老東山を、ゆっくり歩く。

🚇 地下鉄1・6号線 東山口駅🚶 徒歩 約120分🍽 一皿 6

東山口とはどんな場所か

東山口は広州の東側、越秀区の一角にある古い住宅街です。二十世紀の初め、海外から戻った華僑や富裕層がここに洋風の邸宅を建て、いまも数百棟の「洋館」が路地に残っています。赤煉瓦の壁、アーチの窓、緑に埋もれた庭——その多くが改装され、喫茶やカフェ、小さな店になっています。繁華街の喧騒とは違い、ここの食はゆっくりした時間の中にあります。菠蘿油と奶茶で始める朝、洋館の高い天井の下で落とす一杯の珈琲、路地の甜品店の椀。歩き回るより、一軒に腰を落ち着けて過ごすのに向いた街です。

喫茶と甜品を辿る

この街の食は、香港由来の喫茶(冰室・茶餐庁)の文化と、広式の甜品(甘味)が重なり合っています。朝は菠蘿油——砂糖生地の皮を焼きつけた丸パンに冷たいバターを挟み、絲襪奶茶と合わせる。奶茶は数種の紅茶を布袋で濾して淹れ、エバミルクで濃くする一杯です。洋館を改装したカフェでは、豆を選んでハンドドリップの珈琲を落とす店が増えました。甘味は姜撞奶——生姜汁に温めた乳を注いで固める椀や、マンゴーと柚子の楊枝甘露。餅家では焼きたての蛋撻がぷるりと震えます。あっさりした甘さと、ゆっくりした時間。それが老東山の味の芯です。

このルートの歩き方

地下鉄1・6号線の東山口駅を起点に、署前路から歩き始めます。まず冰室で菠蘿油と絲襪奶茶の朝食を。相席が普通なので、席を取ってから頼みます。そこから新河浦路や培正路の路地に入り、赤煉瓦の洋館を眺めながら進むと、改装カフェが点在します。一軒でハンドドリップの珈琲を落として一息つき、午後は甜品店で姜撞奶か楊枝甘露を一椀。締めに餅家で焼きたての蛋撻を摘みます。このルートは食べ歩きというより、一軒ずつ腰を据えて過ごす街歩きに近い。人気のカフェは休日に混み、席が限られます。値段と時間は目安で、改装した古い建物は営業日が変わることもあるので、現地で確かめて。支払いはスマホ決済が主流です。

ルートマップ

東山口駅 → 署前路 → 新河浦路 → 廟前直街(洋館の路地を巡る) · 番号は下の一皿と対応

署前路廟前直街亀崗大馬路新河浦路培正路恤孤院路🚇東山口駅🏘️新河浦洋館群東山堂1菠蘿油2絲襪奶茶3姜撞奶4ハンドドリップ珈琲5楊枝甘露6蛋撻(エッグタルト)

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1小吃東山 冰室×菠蘿油表面に砂糖生地の網目を焼きつけた丸パン。パイナップルは入っておらず、割れた表皮の模様がその名の由来。焼きたてを横に割り、冷たいバターの厚切りを一枚挟むと、余熱で少しだけ溶ける。外はさくり、中はふわりと温かく、バターの塩気が甘い皮に合う。奶茶と一緒に頼むのが東山の朝の形。持ち帰りもできるが、温かいうちに。最寄 東山口駅価格 8〜15元 / 一個 2老東山 茶餐庁×絲襪奶茶数種の紅茶を合わせ、目の細かい布袋で何度も濾して淹れる。布が茶渋で色づき絹の靴下のように見えることからこの名がつく。エバミルクを加えると、渋みの奥に濃い乳の甘みが立つ。熱いのと冷たいのが選べ、菠蘿油やトーストと合わせる。喫茶の卓は相席が普通で、新聞や会話の合間にゆっくり飲む一杯。最寄 東山口駅価格 12〜20元 / 一杯 3甘味東山 糖水舗×姜撞奶搾りたての生姜汁を椀の底に敷き、温めた甘い牛乳を高い位置から一気に注ぐ。数分置くと生姜の酵素で乳が固まり、れんげが立つほどのやわらかい塊になる。表面を割ると湯気とともに生姜の香りが上がり、口では乳の甘みと生姜の辛みが交互にくる。熱いまま食べるのが基本で、体を温める甘味とされる。撞(ぶつける)注ぎ方が名の由来。最寄 東山口駅価格 12〜20元 / 一椀 4洋館珈琲×ハンドドリップ珈琲民国期の洋館を改装した店で、豆を選んで一杯ずつ湯を落とす。天井が高く、古いタイルや木の窓が残り、通りの緑が窓越しに揺れる。浅煎りは酸味と花の香り、深煎りは苦みとこくで、どちらも砂糖なしで飲めるように淹れる。奥の中庭やテラスに席がある店も多い。歩き疲れた昼下がり、静かに一杯を置いて路地を眺める時間に向く。最寄 東山口駅価格 28〜45元 / 一杯 5甘味東山 甜品店×楊枝甘露マンゴーを潰した冷たい汁に、椰子ミルクとサゴ(タピオカに似た小さな粒)を合わせ、柚子(文旦)の房をほぐして散らす。マンゴーの甘みに柚子のほろ苦さと粒のつぶつぶが混じり、暑い日でも重くならない。上に角切りのマンゴーをのせる店が多い。れんげで底から混ぜ、冷たいうちに食べきる。食後や午後の休憩の一椀に向き、持ち帰りもできる。最寄 東山口駅価格 18〜28元 / 一椀 6甘味老東山 餅家×蛋撻(エッグタルト)薄い焼き型に生地を敷き、卵と砂糖を溶いた液を注いで焼く。表面は濃い黄色でつるりと張り、揺らすとまだ震えるくらいが焼きたて。皮は層になったパイ生地か、さくりと崩れるクッキー生地の二種で、店ごとに選べる。中の卵液はぷるんとして甘さは控えめ。奶茶や珈琲と合わせ、その場で温かいうちに食べる。二個で軽い午後のおやつになる。最寄 東山口駅価格 4〜8元 / 一個
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