廈門 · 中山路ルート
中山路ルート
廈門いちばんの老街・中山路を、鷺江道の海側から歩く。黄則和の花生湯に始まり、沙茶面・海蠣煎・焼肉粽と閩南の小吃を渡り歩き、締めは阿吉仔の椰子餅まで。騎楼の連なる歩行街を、一皿ずつ店名とセットで辿る。
中山路とはどんな場所か
中山路は、廈門島の旧市街を東西に貫く目抜き通りで、1920年代から続く廈門いちばんの繁華街です。特徴は「騎楼(きろう)」——二階から歩道の上に建物がせり出し、一階が柱の並ぶアーケードになった南洋風の街並みで、雨と強い日差しの多いこの街の気候に合わせて生まれました。西の端は鷺江道、対岸に鼓浪嶼を望む海に突き当たり、東へ行くほど地元の商店や老舗が増えていきます。中山路そのものは土産物や衣料の店が多いですが、そこから局口街・大同路・営平路といった横丁に一本入ると、廈門の人が普段食べている小吃の店が一気に濃くなります。観光のメインストリートと、地元の台所が、背中合わせに同居しているのがこの街です。
沙茶と海の、閩南の味
廈門の食は「閩南菜」に属し、その味を貫く芯が二つあります。ひとつは沙茶(サーチャー)。落花生・干し海老・大蒜・香辛料を練った調味料で、もとは東南アジアの沙嗲(サテ)が華僑を通じて海を渡り、廈門で沙茶面や沙茶串として土着化しました。甘・鹹・香が一体になったこのコクが、廈門の一皿を「辛くはないが濃い」味にしています。もうひとつは海。台湾海峡に面したこの街では、海蠣(牡蠣)・土笋(星虫)・魚介が日常の食材で、海蠣煎、土笋凍、海鮮粥として食卓に上ります。加えて、鼓浪嶼の租界と南洋帰りの華僑がもたらした甘い菓子や珈琲の文化も根づいている。沙茶の濃さ、海の鮮度、そして南洋の甘さ——この三つが分かると、中山路の一皿がぐっと近くなります。
このルートの歩き方
起点は中山路の西端、鷺江道の海側。まず黄則和で花生湯を一碗すすって胃を温め、そこから歩行街を東へ入ります。斗西路方面に足を伸ばして月華の沙茶面で腹の芯を作り、局口街に折れて莲欢の海蠣煎、好清香の焼肉粽と、閩南の主役を一つずつ。大同路の佳味再添で芋包や面線糊など地元の朝食小吃を挟み、最後は中山路東段の阿吉仔で椰子餅と茶にして締めます。全体で徒歩2時間ほど。中山路本通りより、横丁に一本入ったところに旨い店が多いので、路地を覗きながら歩くのがこつです。夏は日差しが強いので、騎楼の陰を選んで歩くと楽に回れます。
ルートマップ
鎮海路駅 → 中山路歩行街 → 鷺江道(老街を東西に) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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