廈門 · 八市ルート
八市(第八市場)ルート
廈門の台所・第八市場を、朝いちばんに歩く。乌糖の沙茶面に始まり、市場で焼く海蠣煎、営平路の面線糊、大同の鴨肉粥と、地元の一日の食を辿る。締めは八市の五香と満煎糕まで。
八市とはどんな場所か
八市は、正式には「第八市場(第八菜市場)」といい、廈門旧市街の中心にある生鮮市場です。開禾路・営平路を軸に、海鮮・肉・野菜・乾物の店がびっしりと連なり、廈門島でいちばん活気のある「街の台所」として、地元の暮らしを支えてきました。台湾海峡に面した港町だけあって、とりわけ目を引くのが海鮮の充実ぶりで、朝には水揚げされたばかりの魚や貝、生きた蟹や海老が氷の上に並びます。市場そのものは食材を買う場所ですが、その通路や周縁には、仕入れた食材をその場で調理して出す小吃店や惣菜屋が点在しています。つまり八市は、廈門の人が「材料を買う場所」であると同時に、「できたてを食べる場所」でもある。観光地化されきっていない、生活の匂いの濃い一角です。
市場で食べる、というかたち
八市の面白さは、「仕入れ」と「調理」が同じ場所にあることです。海蠣煎の店は、数メートル先の魚屋から牡蠣を仕入れて焼く。だから鮮度で勝負ができ、粒の大きさも数も皿の上ではっきり分かります。沙茶面や面線糊、鴨肉粥といった汁もの・粥ものは、朝の市場で働く人や買い物客の胃を温める朝食として根づき、五香や満煎糕のような揚げ物・焼き菓子は、小腹を満たす一本、締めの甘味として買われてきました。市場は午前がいちばん元気で、海鮮の店も小吃店も朝から動きますが、昼を過ぎると店じまいを始めるところも出てきます。だから八市は、朝に歩くのが正解。人と荷車が行き交う狭い通路を、揚げ物の匂いと魚の匂いを浴びながら進む——その雑然とした活気そのものが、この市場の味の一部です。
このルートの歩き方
起点は民族路側。まず八市に入る前に、乌糖の沙茶面で一碗すすって腹の芯を作ります。行列の名店なので、開店直後の早い時間ほど有利です。そこから開禾路の市場に入り、陈师傅の海蠣煎を焼き台の前で受け取り、営平路へ抜けて面線糊で胃を落ち着ける。市場の外れ、厦禾路まで出れば、全日営業の大同鴨肉粥があり、朝食にも夜食にもなります。締めは八市の中で、阿杰の五香を一本つまみ、満煎糕を焼きたてで切ってもらって甘く終わる。全体で徒歩1時間半ほど、市場は迷路のように入り組んでいるので、通路の匂いに引かれて寄り道するくらいがちょうどいい。海鮮を持ち帰りたいなら、食べ歩きの最後に生鮮を見て回るのがおすすめです。
ルートマップ
開禾路 → 営平路 → 厦禾路(地元の朝市と小吃) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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