迪化街・大稻埕ルート

台北 · 迪化街・大稻埕ルート

迪化街・大稻埕ルート

清代から続く問屋街、迪化街・大稻埕。朝の旗魚米粉湯に始まり、賣麵炎仔の紅燒肉、慈聖宮の廟口小吃、妙口の肉まん、李亭香の伝統菓子、滋養製菓の麻糬まで。老舗と廟のあいだを、朝から昼へ歩く静かなルート。

🚇 中和新蘆線(オレンジ)大橋頭駅🚶 徒歩 約120分🍽 一皿 6

大稻埕とはどんな場所か

大稻埕(ダーダオチェン)は、19世紀後半に淡水河の水運と茶の交易で栄えた台北の商業地です。その中心を南北に貫くのが迪化街で、いまも乾物、漢方薬、乾き物、布や糸を扱う問屋が軒を連ねます。バロック風の装飾を持つ古い商家の建物が残り、旧正月前には縁起物や食材を買う人で街全体があふれます。近年は古い建物を生かしたカフェや雑貨店も増え、歴史のある町並みと新しい店が混じり合っています。夜市が夜の顔だとすれば、大稻埕は朝から昼にかけての、落ち着いた台北の顔です。

大稻埕で何を食べるか

この一帯の食は、港町と問屋街の歴史から生まれた素朴なものが中心です。朝には迪化街の路上に、旗魚(かじき)の出汁でとった米粉湯の鍋が出ます。賣麵炎仔の切仔麺と紅燒肉、慈聖宮の門前に並ぶ廟口小吃(魯肉飯やスープ)、霞海城隍廟のそばの妙口の肉まんと四神湯など、地元の日常食が昼まで続きます。そして大稻埕は伝統菓子の街でもあります。1895年創業とされる李亭香の漢餅や花生軟糖、和菓子の技を取り入れた滋養製菓の麻糬など、日持ちする乾き菓子や餅菓子が、土産にも食べ歩きにも向きます。塩気のある一杯と、甘い菓子。この対比がこの街の食の芯です。

このルートの歩き方

このルートは、朝から昼にかけてが本番です。朝の旗魚米粉湯や賣麵炎仔の紅燒肉、慈聖宮の廟口小吃は昼過ぎには売り切れて仕舞う店が多いので、午前中に回りきるのが基本になります。MRT大橋頭駅から南へ、迪化街を一本歩けば、食堂も廟も菓子屋もおおむね揃います。地元の食堂や屋台は現金のみが多く、看板が中国語だけの店もあるので、名前を控えておくと辿り着きやすいでしょう。菓子屋は日持ちするものが多いので、食べ歩きだけでなく土産探しも兼ねられます。慈聖宮では屋台で買ったものを木陰の円卓に運んで食べる形なので、少しずつ数品頼んで座って休むのに向きます。旧正月前は大変な混雑になるので、時期をずらすとゆっくり歩けます。営業時間や休みは店ごとに違い、変わることもあるため、現地で確かめてください。

ルートマップ

大橋頭駅 → 迪化街(南北の問屋街)→ 慈聖宮の廟口・大稻埕碼頭 · 番号は下の一皿と対応

迪化街民生西路南京西路涼州街歸綏街環河北路🏯霞海城隍廟⛩️慈聖宮🌉大稻埕碼頭1旗魚米粉湯2紅燒肉3廟口の魯肉飯とスープ4肉まんと四神湯5伝統焼き菓子(花生…6麻糬(大福)

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1民樂旗魚米粉湯×旗魚米粉湯旗魚米粉湯旗魚(かじき)の身と骨でとった澄んだ出汁に、太めの米粉(ビーフン)を入れて煮た温かい一杯。朝の迪化街の路上に鍋を出し、立ったまま、あるいは路肩の小さな椅子ですする。米粉はやわらかく、出汁は魚のうまみと胡椒がきいて、朝の胃にしみる。合わせて、揚げた旗魚の天ぷらや紅燒肉(甘辛い揚げ豚)を一皿頼むのが地元の食べ方。素朴で飾りのない味だが、朝しか出さないので、この一杯のために早く起きる価値がある。売り切れると仕舞うので、昼前には行きたい。最寄 民生西路と迪化街の交差点付近価格 一杯50台湾ドル前後 / 50元 2賣麵炎仔(金泉小吃店)×紅燒肉紅燒肉・切仔麵紅麹に漬けた豚肉に衣をつけて揚げた、台湾式の「紅燒肉」。外は赤みを帯びてカリッと、中はしっとり甘い。薄く切って皿に並べ、甘い味噌だれをつけて食べる。名物はこれと、茹でた麺に肉そぼろとねぎをのせた切仔麺(チェーザイメン)の組み合わせ。朝から昼にかけてだけ開き、名物の紅燒肉は早い時間に売り切れることが多い。古い商家の一階の狭い店で、相席でさっと食べる。おかずには豚の内臓や卵など、店先に並ぶものから指させばいい。大稻埕の昔ながらの味を伝える一軒。最寄 安西街(永樂市場の北側)価格 一皿70〜100台湾ドル / 70〜100元 3慈聖宮 廟口小吃×廟口の魯肉飯とスープ滷肉飯・排骨湯大稻埕の慈聖宮という廟の前の広場に、屋台がずらりと並ぶ。名物は魯肉飯や、豚のあばら肉を煮込んだ排骨湯、四神湯、豚足など。頼んだものを、境内の大きな榕樹(ガジュマル)の木陰に置かれた円卓に運び、屋根の下で座って食べる。飯もの、スープ、揚げ物を数品ずつ頼んで分け合うのが地元流。廟のゆるやかな空気の中、木漏れ日を浴びながらの昼食は、夜市とはまた違う台北の顔だ。昼どきに開き、多くは午後には仕舞う。品数が多いので、少しずつ頼んでいろいろ味わいたい。最寄 保安街(慈聖宮前)価格 一品40〜120台湾ドル / 40〜120元 4小吃妙口四神湯・肉包×肉まんと四神湯肉包・四神湯蒸したての肉まんは、ふっくらした白い皮の中に、しっかり味のついた豚あんとうずらの卵が入る。合わせるのは四神湯——蓮子や芡実、山薬などの生薬と豚の小腸を煮込んだ、白く澄んだ薬膳スープ。米酒を少し垂らして飲むと体が温まる。肉まんは片手で歩きながら、四神湯は屋台の脇で立って、というのが定番の食べ方。霞海城隍廟のすぐ近くにあり、参拝のついでに立ち寄る人が多い。素朴だが滋味深く、乾き菓子や甘いものが続く迪化街で、温かい塩気がありがたい一皿。最寄 民生西路(霞海城隍廟のそば)価格 肉まん25元・四神湯55元前後 5甘味李亭香餅舖×伝統焼き菓子(花生軟糖・平西餅)花生軟糖・平西餅落花生を練り込んだ柔らかい飴「花生軟糖」を、注文が入ると麦芽飴の塊から引き伸ばして切り分ける。歯にくっつくほど柔らかく、ピーナッツの香ばしさと素朴な甘さが広がる。看板商品の「平西餅」は、薄い皮で餡を包んで焼いた伝統菓子。ほかにも「太陽餅」や漢方入りの菓子、亀の形をした縁起菓子など、昔ながらの台湾の焼き菓子が並ぶ。店先で一つ買って歩きながらかじってもいいし、土産に箱で買ってもいい。乾いた甘さが、旗魚米粉湯や肉まんの塩気のあとの口直しになる。最寄 迪化街一段(永樂市場の近く)価格 一個20〜60台湾ドル / 20〜60元 6甘味滋養製菓×麻糬(大福)麻糬つきたてのやわらかい餅で餡を包んだ「麻糬(マージー)」。台湾の麻糬は日本の大福に近く、この店は日本統治期に和菓子の技を取り入れた歴史を持つ。皮は薄くよく伸び、中の餡は小豆や落花生、胡麻など。表面に薄く粉をまぶした一口大が、箱にきれいに並ぶ。冷やしすぎず、常温に近い状態がいちばん柔らかい。買ったその日のうちに食べるのがよく、時間が経つと餅が硬くなる。迪化街の乾き菓子とは違う、しっとりした甘さ。歩きながらより、茶と合わせて座って味わいたい台北の伝統菓子。最寄 迪化街一段(大稻埕の中心)価格 一個35〜60台湾ドル / 35〜60元
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