リトルインディアルート

ペナン · リトルインディアルート

リトルインディアルート

世界遺産地区の一角、市場通りやトランスファー・ロードのあたりに、インド系とインド系ムスリム(マム)の食が集まる街区がある。カレーをかけるナシ・カンダール、空中で伸ばすロティ・チャナイ、引いて泡立てるテ・タレ、包み焼きのムルタバ、椰子飯のナシ・レマ、甘いアポン。香辛料と鉄板の街だ。

🚶 コムタから徒歩約10分。世界遺産地区の南東、市場通り周辺🚶 徒歩 約100分🍽 一皿 6

香辛料とマムの台所

リトルインディアの食は、インド系とインド系ムスリム(マム)の台所から来ている。マムの食堂は華人でもマレーでもない第三の柱で、ペナンの食を語るのに欠かせない。看板料理はナシ・カンダール。白飯に鶏や魚、卵、野菜の惣菜をのせ、数種類のカレーを重ねて「かける(banjir)」。カレーが混ざり合うのが身上で、辛さより深みで食べさせる。ロティ・チャナイは練った生地を空中で薄く伸ばし、鉄板で層を作りながら焼く。ムルタバはその生地に香辛料の挽き肉と卵を包む。ハラルの店が多く、豚を使わない。ターメリック、クミン、カレー粉、そして甘い引き茶。華人街の醤油と炭とはまた別の、香辛料の語彙でできた一帯だ。

鉄板とカレーの一日

この一帯は、時間帯で表情が変わる。朝はロティ・チャナイとダール(豆)カレー、熱い甘い引き茶で始まる。焼く手つきそのものが見どころで、生地が空中で薄くなる様子に足が止まる。チョウラスタ市場やトランスファー・ロードには、マレー系のナシ・レマの屋台も並ぶ。ココナッツで炊いた飯に辛甘のサンバル、揚げ小魚、落花生を添え、バナナの葉に包んだ小さな一つが朝の軽食になる。昼から夜にかけては、ナシ・カンダールとムルタバが中心だ。カレーは指差しで選び、店員がその場で盛る。マムの食堂は夜遅くまで開くので、締めの一皿にも向く。甘いものは、米粉と椰子の生地を丸い鉄鍋で焼くアポンや、蒸し菓子のプトゥ・ピリン。辛い一日を、椰子の甘さで静かに閉じる。

このルートの歩き方

コムタから世界遺産地区の南東へ歩き、市場通りの周辺から入る。朝に動けるなら、まずトランスファー・ロードのロティ・チャナイで一枚、ダールカレーに浸して手でちぎる。チョウラスタ市場のあたりでナシ・レマの小さな包みを一つ、早い時間に売り切れるので朝のうちに。昼はチュリア通りの脇のライン・クリアでナシ・カンダール。惣菜を指差しで選び、数種のカレーをかけてもらう。キャンベル通りの老舗ハミーディヤに寄れば、包み焼きのムルタバを数人で分けられる。食事の合間には、マムの食堂で引き茶を一杯。締めは、リトルインディアの甘いアポンを紙に包んでもらい、歩きながら一枚ずつ。全体で2時間ほど。ハラルの店が多く豚は使わない。辛さは店で加減を頼めるので、苦手なら控えめにと伝えたい。支払いは現金が確実だが、店によってはカードやコード決済も使える。

ルートマップ

市場通り → トランスファー・ロード → チョウラスタ市場(マム&インドの一皿) · 番号は下の一皿と対応

市場通りチュリア通りキング通りクイーン通りトランスファー・ロードジャラン・ペナン🕌カピタン・クリン…🛕マハマリアマン寺院🏬チョウラスタ市場1ナシ・カンダール2ロティ・チャナイ3テ・タレ(引き茶)4ムルタバ5ナシ・レマ6アポン・マニス

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1ライン・クリア×ナシ・カンダールLine Clear × Nasi Kandar白飯に、鶏・魚・卵・オクラなどの惣菜をのせ、数種類のカレーを重ねて「かける(banjir)」。カレーが混ざり合うのが身上で、辛さより深みで食べさせる。何をのせるかは指差しで決め、店員がその場で盛る。手前の路地を入った奥にあり、24時間近く開く。夜も明るいうちも、いつでも湯気が立っている。最寄 ロー・チュリア(チュリア通り)価格 10〜18リンギット 2小吃トランスファー・ロード ロティ・チャナイ×ロティ・チャナイRoti Canai Transfer Road × Roti Canai練った生地を空中で薄く伸ばし、鉄板で層を作りながら焼く。焼きたては外が香ばしく、中は幾層にもふくらむ。ダール(豆)カレーや魚カレーに浸して、手でちぎって食べる。プレーンのほか、卵入り、玉ねぎ入りなどを選べる。朝の一枚として、熱い甘い茶と一緒に。焼く手つき自体が見どころになる。最寄 トランスファー・ロード(摙化路)価格 1.5〜3リンギット 3ナシ・カンダール・カピタン×テ・タレ(引き茶)Kapitan × Teh Tarik濃く煮出した紅茶に練乳を合わせ、二つの器の間で高く「引いて(tarik)」注ぎ、きめの細かい泡を立てる。空気を含んで角が取れ、甘くまろやかに口を滑る。引く動作そのものが名物で、店員が腕を伸ばして茶の糸を渡す。マムの食堂で、ロティやナシ・カンダールと一緒に頼む一杯。熱くても冷たく(ais)しても飲める。最寄 ロー・チュリア(チュリア通り)価格 2〜3リンギット 4ハミーディヤ×ムルタバHameediyah × Murtabakロティの生地を薄く伸ばし、香辛料で炒めた挽き肉・玉ねぎ・卵を包んで、四角く畳んで焼く。切ると層のあいだから肉と卵が現れ、外は香ばしく中はしっとり。カレーソースと甘酢の玉ねぎを添えて食べる。ロティ・チャナイの甘くない、食事版といえる一皿。数人で分けても足りる大きさで出る。最寄 ロー・キャンベル(キャンベル通り)価格 9〜16リンギット 5チョウラスタ市場のナシ・レマ×ナシ・レマNasi Lemak Chowrasta × Nasi Lemakココナッツミルクで炊いた香りのある飯に、辛く甘いサンバル、揚げた小魚(イカン・ビリス)、落花生、きゅうり、ゆで玉子を添える。バナナの葉で三角に包んだ小さな一つは、朝の軽食にちょうどいい。サンバルの辛甘が飯の椰子の香りに絡む。追加で鶏や烏賊をのせると、そのまま昼食にもなる。まずは基本の一包から。最寄 チョウラスタ市場(ジャラン・ペナン)価格 3〜7リンギット 6甘味リトルインディアのアポン屋×アポン・マニスApom Manis × Apom米粉と椰子、少しの砂糖を溶いた生地を、小さな丸い鉄鍋に流し、蓋をして蒸し焼きにする。縁は薄く香ばしく、中央はふっくら柔らかい。焼きたては椰子の甘い香りが立ち、そのままでも、バナナやコーンを挟んでも食べられる。数枚をまとめて紙に包んでもらい、歩きながら一枚ずつ。辛い一日の締めの甘味に。最寄 リトルインディア(ジャラン・ペナン近く)価格 1〜3リンギット
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