沖縄 · 栄町市場ルート
栄町市場ルート
安里駅のそば、昼は市場、夜は小さな居酒屋が灯る栄町市場を歩く。戦後の面影を残す細い路地に、沖縄おでんや山羊料理、ジーマーミ豆腐、島らっきょうを出す店がひしめく。千円で数杯飲める「せんべろ」の文化がここに根づき、泡盛を片手に一軒ずつ渡り歩く。締めは冷たい沖縄ぜんざい。昭和の夜がそのまま残る、那覇の飲み屋街である。
夜のせんべろ横丁
栄町市場は、昼は青果や鮮魚の並ぶ普通の市場だが、日が暮れると表情を変える。細い路地の店々に赤い提灯が灯り、市場の一角が小さな居酒屋の連なりになる。ここに根づくのが「せんべろ」——千円ほどで泡盛やビールを三杯ほど、つまみ付きで飲める文化だ。カウンターだけの狭い店に肩を寄せ、一杯やってはまた次の店へ移る。観光客も地元の常連も同じ卓に混じり、夜が更けるほど賑わう。昭和の市場がそのまま夜の盛り場になった、那覇でも独特の場所である。
泡盛と沖縄の夜食
一杯目には泡盛を頼みたい。タイ米と黒麹で仕込む沖縄の蒸留酒で、水や氷で割り、三年寝かせた古酒はまろやかだ。つまみは沖縄おでんから。鰹と豚の濃い汁で、てびちやソーセージ、青菜を長く煮込む。骨まで柔らかいてびちが名物だ。香りの強いヤギ汁は好き嫌いが分かれるが、滋養のある一杯として親しまれてきた。落花生を固めたジーマーミ豆腐はもっちりと甘く、箸休めによい。島らっきょうの塩漬けや天ぷらは泡盛によく合う。どれも少量ずつ頼めるので、酒に合わせて渡り歩くのに向く。
このルートの歩き方
起点はゆいレールの安里駅。駅を降りてすぐ、栄町市場のアーケードと路地が広がる。昼はまだ静かで、本番は日が暮れてから。夕方に入って、まず一軒目で泡盛と沖縄おでんに腰を落ち着け、そこから路地を気の向くまま渡り歩くのがよい。せんべろは一軒で長居せず、二、三杯で次へ移るのが流儀。ヤギ汁やジーマーミ豆腐、島らっきょうと、店ごとの一品をつまみながら進む。締めには冷たい沖縄ぜんざいで火照った体を冷ます。路地は狭く、常連で混む小店も多いので、一人か少人数が動きやすい。現金しか使えない店もあるため用意を。価格や営業時間は目安なので、暖簾をくぐる前に確かめたい。
ルートマップ
安里駅 → 栄町市場のアーケード → せんべろ横丁(夜の路地を巡る) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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