議事亭前地・新馬路ルート

マカオ · 議事亭前地ルート

議事亭前地・新馬路ルート

世界遺産の広場を中心に、菓子と点心を辿るルート。焦がしたエッグタルト、緑豆とアーモンドの干菓子、厚い豚肉を挟んだパン、蒸したての広東点心が、波打つ石畳の周りに並ぶ。土産菓子の店先では試食が配られ、露店では飴が引かれる。半日、甘い匂いの中を歩く。

🚇 マカオ半島中心部・新馬路(バス停多数)。空港やタイパからはバス・タクシーで🚶 徒歩 約100分🍽 一皿 6

焦がしたエッグタルトから始める

このルートは、焼きたてのエッグタルトを一つ手にすることから始まる。マカオのタルトは、リスボンの菓子を英国人が持ち込み、広東の点心文化と混ざって根づいたものだ。型に流した卵液を高温の窯で焦がすのがこの街の流儀で、縁の層はぱりぱりと崩れ、中はまだ揺れるほど柔らかい。カラメルの苦みと卵の甘さを熱いうちに口に入れると、旅の最初の記憶になる。店先には紙箱を提げた人が絶えず、焼き上がりの時刻を尋ねる声が交わされる。売り切れや行列もあるので、まず一つ食べてから広場へ向かうとよい。

点心、豬扒包、そして土産菓子

広場の周りには、菓子だけでなく食事も揃う。朝から開ける老舗の点心店では、透ける皮の蝦餃と焼売を、濃いプーアル茶とともに少しずつ頼む。昼どきの古い喫茶店では、骨付きの厚い豚肉を挟んだ豬扒包と、布で漉した絲襪奶茶が定番だ。板樟堂の界隈には、緑豆とアーモンドの杏仁餅や、炭火で炙る肉干の店が並び、試食を配りながら箱を勧める。露店では麦芽糖を千の糸に引く龍鬚糖の実演が続く。甘いものと塩気のあるものを交互に挟むと、飽きずに歩ける。どれも量は控えめに頼み、いくつもの店を巡るのがこのルートの楽しみだ。

このルートの歩き方

新馬路のバス停で降り、まず議事亭前地の波打つ石畳に立つ。広場正面の民政総署を背に、右手の細い路地へ入るとエッグタルトの店がある。焼きたてを一つ食べたら、聖ドミニコ教会の脇を抜けて板樟堂街へ。ここは土産菓子と食べ歩きの中心で、試食を受けながら杏仁餅や肉干を比べる。昼は喫茶店に入り、豬扒包と絲襪奶茶で腰を落ち着ける。午後は賣草地街の露店で龍鬚糖を見物し、坂を上って大三巴牌坊で締める。距離は短いが坂と石畳が多く、歩きやすい靴がよい。混雑は昼過ぎに増すので、朝のうちに菓子を、昼に食事を済ませると流れがよい。

ルートマップ

新馬路(バス停) → 議事亭前地 → 大三巴牌坊 · 番号は下の一皿と対応

新馬路議事亭前地板樟堂街大堂街賣草地街關前正街聖ドミニコ教会🏛️民政総署聖ポール天主堂跡1ポルトガル式エッグ…2ポークチョップバー…3広東点心(海老餃子…4杏仁餅(アーモンド…5龍鬚糖(ドラゴンひ…6香港式ミルクティー…

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1甘味ポルトガル菓子の老舗×ポルトガル式エッグタルト(葡挞)型に敷いたパイ生地へ卵液を注ぎ、高温の窯で表面を黒く焦がして焼く。取り出したばかりのタルトは、縁の層がぱりぱりと崩れ、中の卵液はまだ揺れるほど柔らかい。カラメルの苦みと卵の甘さが、熱いまま口に広がる。新馬路の店先では紙箱を提げた人が絶えず、一つ二つを立ったまま頬張る姿が続く。焼き上がりの時刻を店に尋ね、熱いうちに食べるのがよい。最寄 新馬路・議事亭前地価格 1個12〜16パタカ / MOP 12-16 2古い喫茶店(茶餐廳)×ポークチョップバーガー(豬扒包)骨付きの豚ロースを叩いて下味を付け、注文が入ってから揚げるか鉄板で焼く。外は硬めのポルトガル風パン、中はほとんど肉だけ。野菜もソースもなく、胡椒の効いた厚い肉と、香ばしいパンの対比が全て。噛むと肉汁がパンに染み、端から脂がこぼれる。昼どきの喫茶店では、これと氷入りの飲み物を頼む客が多い。数量限定で早じまいする店もある。最寄 議事亭前地周辺価格 30〜45パタカ / MOP 30-45 3粉もの老舗の広東点心店×広東点心(海老餃子・焼売)薄く透ける皮に海老をまるごと包んだ蝦餃、豚肉と海老を粗く詰めた焼売が、湯気の立つ蒸籠で運ばれてくる。皮は指でつまむと弾み、噛むと海老の甘みと脂がにじむ。卓上には濃いプーアル茶が置かれ、朝から年配の客が新聞を広げている。点心は次々に頼み、蒸したてを少しずつ食べる。混む前の午前中に入り、席を確保するとよい。最寄 新馬路・板樟堂街価格 1皿30〜50パタカ / MOP 30-50 4甘味土産菓子の店×杏仁餅(アーモンドクッキー)緑豆の粉とアーモンドを固く押し固めた丸い干菓子で、口に入れるとほろりと崩れ、粉が舌に残る。甘さは控えめで、香ばしさが後を引く。店先では型抜きや炭火で炙る実演を見せ、切ったばかりの一枚を試食に配る。板樟堂の界隈には同種の店が並び、肉干(干し肉)や花生糖の焼ける匂いが漂う。味を比べてから箱を選ぶとよい。手で持ち歩けるので、歩きながらつまむ人も多い。最寄 板樟堂街・大堂街価格 1箱40〜70パタカ / MOP 40-70 5小吃伝統飴の露店×龍鬚糖(ドラゴンひげ飴)麦芽糖を輪にして繰り返し引き伸ばし、白い粉をまぶしながら千本の細い糸に分けていく。その糸で、砕いた落花生とごま、ココナツを包む。口に入れると糸がふっと解け、中の粉と甘さだけが残る。露店では職人が飴を引く手元をそのまま見せ、包んだそばから箱に詰める。作りたては柔らかいが湿気に弱く、その場で食べるのが一番よい。買ってから歩きながらつまむ人が多い。最寄 議事亭前地・賣草地街価格 1箱25〜40パタカ / MOP 25-40 6古い喫茶店(茶餐廳)×香港式ミルクティー(絲襪奶茶)数種の茶葉を布の漉し袋で何度も注ぎ戻し、渋みを引き出してからエバミルクで割る。布が絹の靴下のように色づくことからこの名がついた。濃く、少し苦く、後に乳のこくが残る。氷入りと熱いのを選べ、豬扒包や菠蘿油(パイナップルパン)と合わせるのが定番。昼どきの喫茶店は相席が普通で、注文も会計も早い。急ぐ客に混ざり、立ち寄って一杯だけ飲むのもよい。最寄 新馬路・關前正街価格 18〜28パタカ / MOP 18-28
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