前門・大柵欄ルート

北京 · 前門・大柵欄ルート

前門・大柵欄ルート

正陽門の南に開ける前門大街と、その脇に折れ込む大柵欄の細い横丁を歩く。北京ダックの老舗が構える一方で、豆汁や爆肚、炒肝といった老北京の小吃が、同じ数百歩の内に並ぶ。格式ある食と庶民の食が近い、古い商業の街である。

🚇 地下鉄2号線 前門駅、8号線 珠市口駅から徒歩🚶 徒歩 約100分🍽 一皿 6

北京ダックから始める

前門一帯は、北京ダックの老舗が集まる土地である。果樹の薪で炙った鴨を、料理人が客の前で薄く削ぎ、皮と肉を薄餅に載せて甜麺醤と葱で巻く。掛炉と焖炉の二流があり、薪や火の当て方で皮の乾き方が変わる。一羽は数人で分けるのがよく、骨は湯にしてもらえる。値は一羽の目安で、夕刻は待つことが多いので、昼寄りに訪ねると落ち着いて食べられる。まずここで一皿を分け、そこから軽い小吃へ歩みを移すと、この街の食の幅がわかる。

豆汁と内臓の小吃

大柵欄の細い横丁に入ると、老北京の小吃が続く。緑豆を発酵させた豆汁は、灰緑色で酸い匂いを持ち、輪に揚げた焦圈と咸菜を添えて朝に飲む。羊や牛の胃袋を湯に数秒くぐらせる爆肚は、芝麻醤の濃いたれで和えてこりこりと食べる。豚の腸と肝をとろりと煮た炒肝は、匙を使わず碗の縁から回し飲むのが土地の作法。どれも好みが分かれるが、老北京の朝と昼を形づくってきた味である。値はいずれも数元から十数元の目安で、朝に閉じる店も多い。

このルートの歩き方

起点は地下鉄2号線の前門駅。正陽門を背に前門大街を南へ下り、途中で西の大柵欄街へ折れる。まず横丁の豆汁や炒肝で朝を軽く始め、昼にかけて北京ダックの老舗で一羽を分けるのが無理のない順序。ダックは量があるので、その前後の小吃は少しずつにとどめたい。午後は鮮魚口街の方へ抜け、爆肚や褡褳火燒、甘い驢打滾を拾い歩く。大柵欄は歩行者が多く道が入り組むので、時間に余裕を持つとよい。多くの小吃店は朝から昼が本番で、夜は閉まる店もある。価格や営業時間は目安なので、店先で確かめてから入るのが確実。

ルートマップ

前門駅 → 大柵欄 → 鮮魚口(歩く順) · 番号は下の一皿と対応

前門大街大柵欄街鮮魚口街珠宝市街廊房頭条煤市街🚇前門駅🛍️大柵欄🦆烤鴨老舗1北京烤鴨2豆汁と焦圈3爆肚4炒肝5驢打滾6褡褳火燒

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1前門の烤鴨老舗×北京烤鴨果樹の薪で炙った鴨を、料理人が客の前で薄く削ぐ。皮は飴色に乾き、噛むと油がほどけて甘い。削いだ皮と肉を薄い荷葉餅に載せ、甜麺醤と葱、胡瓜を巻いて手で食べる。一羽は数人で分けるのがよく、骨は最後に湯にしてもらえる。昼から通しで開くが、夕刻は待つことも多い。最寄 地下鉄 前門駅価格 200〜300元 / 200〜300 CNY 2前門界隈の豆汁店×豆汁と焦圈緑豆を発酵させた灰緑色の汁を、温かいまま碗で出す。独特の酸い匂いに最初は身構えるが、すするうちに慣れる。輪に揚げた焦圈を浸し、塩漬けの咸菜を少しずつつまむ。地元の年配客が朝から静かに飲んでいる。持ち帰りより、店先の丸椅子に座って飲むのが土地の作法。最寄 前門 / 珠市口価格 5〜15元 / 5〜15 CNY 3大柵欄の爆肚店×爆肚羊や牛の胃袋を部位ごとに切り分け、沸いた湯に数秒くぐらせて引き上げる。時間を誤ると硬くなるため、湯から上げる呼吸が職人の腕になる。芝麻醤に葱と香菜、腐乳を溶いた濃いたれで和えて食べると、こりこりと歯に返る。部位で食感が違い、食べ比べると面白い。最寄 大柵欄価格 30〜60元 / 30〜60 CNY 4soup鮮魚口の炒肝店×炒肝豚の腸と肝を、澱粉でとろりと引いた醤色の汁で煮る。名は炒だが実際は煮込みで、匙を使わず碗の縁から回し飲むのが土地の食べ方。大量の刻み大蒜が匂いの芯で、腸のこりと肝の柔らかさが汁に沈む。包子を一つ添えると、それだけで朝餉になる。最寄 前門 / 鮮魚口価格 10〜20元 / 10〜20 CNY 5甘味前門の甜食店×驢打滾蒸した黄米の生地に赤豆の餡を巻き、炒った黄豆の粉をたっぷりまぶす。粉が舞う様が驢馬の砂浴びに似るのが名の由来。もちりと柔らかく、豆粉の香ばしさと餡の穏やかな甘さが続く。冷めても硬くなりにくく、歩きながら一切れつまむのに向く。茶と合わせても良い。最寄 前門価格 8〜15元 / 8〜15 CNY 6大柵欄の褡褳火燒店×褡褳火燒薄く伸ばした生地に豚肉と葱の餡を包み、長い巾着形にして鉄板で両面を焼く。名は肩掛けの袋、褡褳に形が似ることから。外は香ばしく、噛むと肉汁がにじむ。酢と辣油を少し垂らし、酸辣湯を一杯添えるのが定番の組み合わせ。数個で軽い一食になる。最寄 大柵欄価格 15〜30元 / 15〜30 CNY
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