饒河街夜市ルート

台北 · 饒河街夜市ルート

饒河街夜市ルート

松山慈祐宮の朱い門をくぐると、一本道の饒河街がまっすぐ彩虹橋まで伸びる。炭窯の胡椒餅、薬膳の湯気、鉄板の音。片側から入って反対の端まで、寄り道しながら食べ歩く夜のルート。

🚇 MRT松山線「松山」駅から徒歩/台鉄 松山駅🚶 徒歩 約90分🍽 一皿 6

一本道に凝縮された夜市

饒河街観光夜市は、松山の一本道におよそ六百メートル続く夜市だ。台北の夜市の多くが迷路のように枝分かれするのに対し、ここは入口から出口まで一直線で、迷いようがない。両側にびっしりと屋台と店が並び、真ん中を人の流れがゆっくり進んでいく。だからこそ、片側を歩きながら気になる屋台を覚え、反対側で回収する、という食べ歩きがしやすい。松山慈祐宮の朱い建物が入口の目印で、その煌々とした灯りの下から夜のルートが始まる。台北駅からは電車で数駅、松山駅の出口を上がればもう夜市の気配が漂っている。

名物は胡椒餅、そして薬膳

饒河街を語るとき、まず挙がるのが炭窯の胡椒餅だ。円筒形の窯の内壁に生地を貼りつけ、炭火で一気に焼き上げる福州式の製法で、割れば肉汁が滲む一つは、この夜市の顔といっていい。もう一つの柱が薬膳のスープ、藥燉排骨。当帰などの生薬でじっくり炊いた湯は、歩き疲れた体を内側から温めてくれる。そこに古くからの東發號の油飯と魷魚焿、鉄板の蚵仔煎、もち米の腸詰めに肉を挟んだ大腸包小腸が加わり、甘味の車輪餅で締める。派手さより、長く作り続けられてきた定番の確かさが、この夜市の味わいの中心にある。

このルートの歩き方

松山駅の出口を上がったら、まず松山慈祐宮を目印に饒河街の入口へ向かう。胡椒餅は入口付近で早めに一つ。歩き始めのうちに炭窯の看板を押さえておくと、後で行列が伸びても慌てない。中ほどで藥燉排骨の湯気に当たり、東發號で油飯と魷魚焿を軽く挟む。鉄板の蚵仔煎、香ばしい大腸包小腸と続け、最後は彩虹橋に近い側で車輪餅を買って締めるとよい。全長は片道六百メートルほど、往復して寄り道しても徒歩九十分ほどの目安。夕方から夜がにぎわう時間帯で、価格や営業時間はいずれも目安として、無理なく食べる量を選びたい。歩き終えたら彩虹橋を渡り、基隆河沿いの夜景で口を休めるのもいい。

ルートマップ

松山駅 → 松山慈祐宮 → 饒河街 → 彩虹橋(歩く順) · 番号は下の一皿と対応

饒河街八德路四段慈祐宮前松河街撫遠街🚇松山駅⛩️松山慈祐宮🌈彩虹橋1胡椒餅2藥燉排骨3油飯4蚵仔煎5大腸包小腸6紅豆車輪餅

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

串1小吃福州世祖胡椒餅×胡椒餅胡椒餅炭火の窯壁に貼りつけて焼く胡椒餅は、饒河街の入口に立つこの店の看板。豚肉と刻んだ青葱をたっぷり包み、黒胡椒を効かせた餡を薄い生地でくるみ、高温の壁で一気に焼き上げる。表面は白ごまが香ばしく、割ると肉汁がじんわり滲み出す。焼きたては熱いので、少し息を吐きながら端からかじるのがいい。松山慈祐宮の脇で一つ手にすれば、そのまま夜市を歩き出す最初の一皿にちょうどよい重さになる。最寄 MRT 松山駅 5番出口から徒歩約3分 / 饒河街価格 60台湾ドル前後 / 60元 食2soup陳董藥燉排骨×藥燉排骨藥燉排骨当帰や川芎などの生薬でじっくり炊いた排骨のスープは、饒河街の夜に体を温める一杯として長く親しまれる。骨付きの豚あばら肉はほろりとほどけ、澄んだ薬膳の香りが立つ湯に浸って出てくる。卓上の豆腐乳だれに肉をつけて食べるのが地元流で、甘辛い発酵の風味が薬草の苦みをやわらげる。歩き疲れた頃、湯気の立つ碗を両手で持って一口すすると、夜市の喧騒がしばし遠のく。最寄 MRT 松山駅 1番出口から徒歩約5分 / 饒河街価格 100台湾ドル前後 / 100元 飯3飯東發號×油飯東發號 × 油飯饒河街でも古い一軒として知られる東發號の油飯は、もち米を干し椎茸や干し海老、細切りの豚肉と炒め合わせ、醤油と胡麻油でつやよく仕上げた一皿。粒はしっとりと締まり、噛むほどに具の旨みと油の香ばしさが立ちのぼる。同じ店の看板である魷魚焿と合わせて頼むのが定番で、とろみのあるスープと油飯が互いを引き立てる。小ぶりの器で出るので、あれこれ食べ歩く夜市では軽く挟むのにちょうどいい。最寄 MRT 松山駅 1番出口から徒歩約6分 / 饒河街価格 45台湾ドル前後 / 45元 魚4魚饒河街の蚵仔煎屋台×蚵仔煎蚵仔煎鉄板の上で小ぶりの牡蠣を溶き卵で包み、さつまいも澱粉の生地を回しかけて焼く蚵仔煎は、台湾の夜市を代表する一品。生地は縁が香ばしく、中心はとろりと半透明にまとまり、青菜のほろ苦さが牡蠣の甘みを受け止める。仕上げに甘い赤いソースをたっぷりかけて出されるのが台北流で、その甘酸っぱさが全体をまとめる。焼き手の鉄板さばきを眺めながら待つ時間も、饒河街ならではの楽しみのひとつだ。最寄 MRT 松山駅 1番出口から徒歩約7分 / 饒河街価格 80台湾ドル前後 / 80元 肉5肉饒河街の大腸包小腸屋台×大腸包小腸大腸包小腸炭火で焼いたもち米の腸詰めに切れ目を入れ、間に台湾式の甘い豚肉ソーセージを挟んだ一品。名前は大きな腸(もち米)が小さな腸(肉)を包む、という見立てから来ている。香ばしく焼けた外側はもっちりと弾力があり、噛むと肉の脂と甘みが広がる。刻んだにんにくや高菜、甘辛いたれを好みで加えられ、片手で頬張れるのが歩きながらの夜市にぴったり。焼き網の煙と匂いに誘われて、つい足を止めてしまう屋台料理だ。最寄 MRT 松山駅 1番出口から徒歩約8分 / 饒河街価格 65台湾ドル前後 / 65元 甘6甘味饒河街の紅豆車輪餅屋台×紅豆車輪餅紅豆車輪餅車輪の形をした型に生地を流し、たっぷりの餡を挟んで両面を焼き上げる車輪餅は、夜市歩きの締めにちょうどいい甘味。定番の紅豆餡は粒感を残して炊かれ、控えめな甘さが香ばしい皮とよく合う。焼きたては外側がぱりっと、中はしっとり温かく、ひと口ごとに餡がほろりとこぼれる。奶油(カスタード)や芋餡など数種から選べる店も多く、二つ三つ買って歩きながら分け合うのが楽しい。小銭で買える気軽さも、饒河街の夜にうれしい。最寄 MRT 松山駅 1番出口から徒歩約9分 / 饒河街(彩虹橋側)価格 20台湾ドル前後 / 20元
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