台北 · 饒河街夜市ルート
饒河街夜市ルート
松山慈祐宮の朱い門をくぐると、一本道の饒河街がまっすぐ彩虹橋まで伸びる。炭窯の胡椒餅、薬膳の湯気、鉄板の音。片側から入って反対の端まで、寄り道しながら食べ歩く夜のルート。
一本道に凝縮された夜市
饒河街観光夜市は、松山の一本道におよそ六百メートル続く夜市だ。台北の夜市の多くが迷路のように枝分かれするのに対し、ここは入口から出口まで一直線で、迷いようがない。両側にびっしりと屋台と店が並び、真ん中を人の流れがゆっくり進んでいく。だからこそ、片側を歩きながら気になる屋台を覚え、反対側で回収する、という食べ歩きがしやすい。松山慈祐宮の朱い建物が入口の目印で、その煌々とした灯りの下から夜のルートが始まる。台北駅からは電車で数駅、松山駅の出口を上がればもう夜市の気配が漂っている。
名物は胡椒餅、そして薬膳
饒河街を語るとき、まず挙がるのが炭窯の胡椒餅だ。円筒形の窯の内壁に生地を貼りつけ、炭火で一気に焼き上げる福州式の製法で、割れば肉汁が滲む一つは、この夜市の顔といっていい。もう一つの柱が薬膳のスープ、藥燉排骨。当帰などの生薬でじっくり炊いた湯は、歩き疲れた体を内側から温めてくれる。そこに古くからの東發號の油飯と魷魚焿、鉄板の蚵仔煎、もち米の腸詰めに肉を挟んだ大腸包小腸が加わり、甘味の車輪餅で締める。派手さより、長く作り続けられてきた定番の確かさが、この夜市の味わいの中心にある。
このルートの歩き方
松山駅の出口を上がったら、まず松山慈祐宮を目印に饒河街の入口へ向かう。胡椒餅は入口付近で早めに一つ。歩き始めのうちに炭窯の看板を押さえておくと、後で行列が伸びても慌てない。中ほどで藥燉排骨の湯気に当たり、東發號で油飯と魷魚焿を軽く挟む。鉄板の蚵仔煎、香ばしい大腸包小腸と続け、最後は彩虹橋に近い側で車輪餅を買って締めるとよい。全長は片道六百メートルほど、往復して寄り道しても徒歩九十分ほどの目安。夕方から夜がにぎわう時間帯で、価格や営業時間はいずれも目安として、無理なく食べる量を選びたい。歩き終えたら彩虹橋を渡り、基隆河沿いの夜景で口を休めるのもいい。
ルートマップ
松山駅 → 松山慈祐宮 → 饒河街 → 彩虹橋(歩く順) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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