リトルインディアルート

シンガポール · リトルインディアルート

リトルインディアルート

香辛料と花輪の匂いが立ちこめる、シンガポールのリトルインディア。テッカ・センターのビリヤニと魚頭カレー、鉄板のロティ・プラタ、発酵生地のトーサイ、引っ張って泡立てるテ・タレ。南インドの食を、店ごとに辿る。菜食の食堂から、頭を囲むカレーまで。

🚇 地下鉄 NE・DT線 リトルインディア駅🚶 徒歩 約100分🍽 一皿 6

リトルインディアとはどんな場所か

リトルインディアは、シンガポールのインド系住民の暮らしと信仰の中心地です。セランゴン通りを軸に、香辛料や金物、色鮮やかな布や花輪を売る店が連なり、街全体に線香とスパイスの匂いが漂います。ヒンドゥー寺院の極彩色の塔門が通りの目印になり、祭りの時期には街が灯りと音楽で埋まる。その中心にあるのがテッカ・センターで、一階の食堂街ではビリヤニやカレー、トーサイが終日供されます。観光地というより、いまも生活が息づく、南インドの一角がそのままここにある場所です。

テッカ・センターで何を食べるか

この街の食の軸は、南インドの香辛料料理です。サフランと肉で炊いたビリヤニ、真っ赤な汁で頭を煮込むフィッシュヘッドカレー、発酵生地を薄く焼くトーサイ、空中で伸ばして焼くロティ・プラタ。飲みものは、引っ張って泡立てる甘いテ・タレ。菜食(ベジタリアン)の食堂が多く、肉を使わない一皿も豊富です。一方で、中国系の麺をインド風に仕立てたミー・ゴレンのような混交料理も生まれました。テッカ・センターの食堂街に立てば、炊いた米と香辛料、揚げ物の匂いが一度に押し寄せる。手か匙で食べる、香りの濃い一角です。

このルートの歩き方

地下鉄リトルインディア駅を起点に、まずテッカ・センターへ。一階の食堂街でアラウディンズのビリヤニを一皿、あるいは魚頭カレーを数人で囲みます。そこからセランゴン通りやレースコース通りを歩き、ロティ・プラタやトーサイの専門店へ。合間に甘いテ・タレで一息つく。香辛料の強い料理が続くので、辛いのが苦手なら菜食のトーサイやプラタで調整すると楽です。多くの店が朝早くから深夜まで開け、朝食にも向きます。豚を使わないハラルや菜食の店が多いのも特徴。現金が確実ですが、カードやQR決済も広がっています。祭りの時期は特に混むので、時間に余裕をもって。

ルートマップ

リトルインディア駅 → テッカ・センター → セランゴン通り(香辛料の界隈) · 番号は下の一皿と対応

セランゴン通りレースコース通りバッファロー通りダンロップ通りキャンベル小路カーバウ通り🚇リトルインディア駅🏢テッカ・センター🛕スリ・ヴィーラマ…1ビリヤニ2ロティ・プラタ3トーサイ(ドーサ)4フィッシュヘッドカ…5テ・タレ(引っ張り…6ミー・ゴレン(イン…

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1アラウディンズ・ビリヤニ×ビリヤニBriyani / 印度香饭細長いバスマティ米を、サフランやクローブ、シナモンなどの香辛料と一緒に炊き、骨つきの鶏か羊を層にして蒸し上げる。皿の上で米は黄色や白がまだらに染まり、ひと口ごとに違う香辛料が立つ。骨つき肉はほろりと外れ、香辛料が芯まで染みている。付け合わせの酸味のあるカレー(ダルチャ)や、揚げた小魚、辛い漬物を少しずつ乗せて味を変えていく。かなりの量があるので、しっかり腹を空かせてから。テッカ・センターの奥にある店で、昼どきには地元の常連で混み合う。座って、手か匙で食べる、香りの一皿。最寄 テッカ・センター1階価格 7〜10Sドル / S$7〜10 2小吃リトルインディアのロティ・プラタ店×ロティ・プラタRoti Prata / 印度煎饼練った小麦生地を、職人が空中で何度も打ち伸ばして薄い膜にし、折りたたんで鉄板で焼く。表面はきつね色にぱりっと、中は層になってふわりと柔らかい。焼き立てを手でちぎり、付け合わせの薄いカレー(ダル)に浸して食べる。プレーンのほか、卵入り、玉ねぎ入り、チーズ入りなど注文で焼き分ける。甘くしたいなら砂糖や練乳をかける食べ方もある。朝食にも夜食にもなり、24時間近く開ける店も多い。生地を打つ音と鉄板の油の匂いが、この一皿の目印だ。座って、焼き上がりをすぐに食べたい。最寄 テッカ・センター/セランゴン通り沿い価格 1枚1.5〜2.5Sドル / S$1.5〜2.5 3小吃リトルインディアのトーサイ店×トーサイ(ドーサ)Thosai / Dosai米とウラド豆を挽いて一晩発酵させた生地を、熱した平鉄板に薄く広げて焼く。縁がぱりっと立ち上がり、大きな薄いクレープのように仕上がる。ほんのり酸味のある生地に、ココナッツのチャツネと、豆と野菜を煮た温かいスープ(サンバル)が付く。手でちぎり、チャツネやサンバルに浸して食べる。プレーンのほか、香辛料で炒めたじゃがいもを包んだ「マサラ・トーサイ」や、生地に卵を落としたものもある。菜食(ベジタリアン)の店が多く、肉を使わない。軽く消化がよいので、朝食や、香辛料の強い料理の合間にちょうどいい一皿。最寄 セランゴン通り/レースコース通り沿い価格 1.5〜4Sドル / S$1.5〜4 4リトルインディアの魚頭カレー店×フィッシュヘッドカレーFish Head Curry / 咖喱鱼头大きな魚(たいてい鯛や鰤の類)の頭を、タマリンドの酸味と香辛料の効いた真っ赤なカレーで煮込む。オクラやなす、トマトが一緒に煮えて、汁を吸っている。魚の頭は身が少ないようで、頬やあごの肉が意外なほど厚く、目のまわりのゼラチン質もこの料理の醍醐味だ。白飯にカレーをかけ、身をほぐして混ぜて食べる。酸味と辛さ、魚のこくが一体になった濃厚な汁は、飯が進んでたまらない。数人で頭を一つ囲んで分けるのが基本。座ってじっくり食べる、リトルインディアを代表する一皿。辛いので水やラッシーを添えて。最寄 レースコース通り沿い価格 2〜3人で25〜40Sドル / S$25〜40 5リトルインディアのテ・タレ屋台×テ・タレ(引っ張り紅茶)Teh Tarik / 拉茶濃く煮出した紅茶に加糖練乳を混ぜ、二つの器の間で高い位置から何度も注ぎ移して(引っ張って)作る。空気を含んだ表面にきめ細かい泡が立ち、口当たりがまろやかになる。「タレ(引っ張る)」の名の通り、作り手が腕を大きく上下させる所作そのものが見どころだ。甘く、こっくりと濃く、香辛料の強い料理の合間にちょうどいい。熱いままでも、氷を入れた冷たいもの(テ・タレ・アイス)でも頼める。プラタやトーサイと一緒に、朝から夜まで飲まれる。屋台や食堂の片隅で、注ぐ音を聞きながら待つ一杯。最寄 テッカ・センター/セランゴン通り沿い価格 1.5〜2Sドル / S$1.5〜2 6リトルインディアのミー・ゴレン屋台×ミー・ゴレン(インド風炒め麺)Mee Goreng / 印度炒面黄色い中華麺を、トマトベースの甘辛いソースで鉄板一気に炒める。じゃがいも、豆腐の揚げたもの、青菜、卵が入り、店によってはマトンの切れ端や香辛料を加える。仕上げに絞るライムの酸味が、甘さと辛さをきりっと締める。皿の上の麺は赤みを帯びてつやつやし、甘く、辛く、少し酸っぱいという、この島らしい混じり合った味がする。中国系の麺料理をインド系ムスリムが独自に仕立てたもので、豚を使わない。片手で持てないので座って食べる。香辛料の強い料理の合間に、甘辛い炒め麺で口を変えるのにいい一皿。最寄 セランゴン通り沿い価格 4〜6Sドル / S$4〜6
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