カトン・ジョーチアットルート

シンガポール · カトンルート

カトン・ジョーチアットルート

パステルカラーの家並みが残る、プラナカンの街カトン。328のカトン・ラクサ、彩り豊かなニョニャ・クエ、椰子糖のチェンドル、そしてイースト・コーストのチリクラブ。中国系とマレー系が交わって生まれた食を、店ごとに辿る。海に近い、甘さと香辛料の東海岸。

🚇 地下鉄 TE線 マリンパレード駅ほか(バス便利)🚶 徒歩 約130分🍽 一皿 6

カトンとはどんな場所か

カトンとジョーチアットは、シンガポール東部の海に近い一帯で、プラナカン文化が色濃く残る街です。プラナカンとは、この地に移り住んだ中国系の男性と現地マレー系の女性の子孫を指し、中国とマレーの文化が混じり合った独自の暮らしを築きました。クーンセン通りには、パステルカラーに彩られた二階建てのショップハウスが並び、細かなタイルや彫刻で飾られた正面が続きます。かつての別荘地の名残で、いまも落ち着いた住宅街の趣がある。都心の喧騒から離れ、ゆっくりと歩きながら食を辿るのに向いた一角です。

プラナカンの食で何を食べるか

この街の食の核は、プラナカン(ニョニャ)料理です。中国の食材とマレーの香辛料、そしてココナッツが出会って生まれた味で、その代表がカトン・ラクサ。麺を短く切り、蓮華だけで食べられるのがこの街の流儀です。彩り豊かな蒸し菓子ニョニャ・クエ、椰子糖の蜜をかけたチェンドルも、プラナカン菓子の系譜にあります。加えて、マレー系のナシ・レマ、潮州系の水粿と、周辺の食文化も重なる。そして海沿いのイースト・コーストには、シンガポールを象徴するチリクラブのシーフード店が並びます。甘さと香辛料、そして海の幸が交わる一帯です。

このルートの歩き方

カトンは都心からやや離れ、地下鉄TE線のマリンパレード駅やバスでのアクセスが便利です。イースト・コースト通りを軸に、まず328のラクサを一杯。ニョニャ・クエの店で彩り豊かな菓子を選び、朝ならナシ・レマや水粿で腹を作ります。ジョーチアット通りやクーンセン通りを歩けば、パステルカラーの家並みが続き、写真を撮る手が止まります。締めは、海沿いのイースト・コーストへ移ってチリクラブ。これは着席のシーフード店で数人で囲む料理なので、夜に予約しておくと安心です。暑い午後は、チェンドルの冷たさで一息つきながら。落ち着いた住宅街なので、ゆっくり歩くのが似合う街です。

ルートマップ

イースト・コースト通り → ジョーチアット通り → クーンセン通り(プラナカンの東海岸) · 番号は下の一皿と対応

イースト・コースト通りジョーチアット通りクーンセン通りセイロン通りスティル通りマーシャル通り🍜328カトン・ラ…🏠クーンセンの家並み🌊イースト・コース…1カトン・ラクサ2ニョニャ・クエ(プ…3ナシ・レマ4チュエ・クエ(蒸し…5チリクラブ6チェンドル

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1328カトン・ラクサ×カトン・ラクサKatong Laksa / 叻沙ココナッツミルクと乾し海老、そして香辛料のペーストで作る濃厚な赤いスープに、太めの米麺を入れる。カトン式の特徴は、麺があらかじめ短く切られていること。箸を使わず、蓮華(れんげ)だけで麺もスープもすくって食べられる。上には海老、はんぺん状の魚のすり身、赤貝がのり、刻んだラクサの葉(スパイシーな香草)が香りを添える。好みでサンバル(辛いペースト)を溶かすと、辛さと海老のこくが増す。ココナッツの甘い香りと乾し海老のうまみ、香辛料の刺激が一体になった、この街を代表する一杯。座ってすする、濃厚な麺料理。最寄 イースト・コースト通り沿い価格 6〜8Sドル / S$6〜8 2甘味カトンのニョニャ菓子店×ニョニャ・クエ(プラナカン菓子)Nyonya Kueh / 娘惹糕もち米や米粉、タピオカ、ココナッツミルクを使った、色とりどりの蒸し菓子。青い花(蝶豆)で染めた層、パンダンの緑、椰子糖の茶色が、透明なショーケースに並ぶ。九層に重ねて蒸した「クエ・ラピス」は、一層ずつ手で剥がして食べる楽しみがある。ココナッツを詰めた「オンデオンデ」は、噛むと中から溶けた椰子糖の蜜がとろりと出る。総じて甘さは上品で、もっちりとした食感とココナッツの香りが身上だ。一つずつ選んで箱に詰めてもらい、歩きながら、あるいは茶と一緒につまむ。プラナカンの家庭の味を伝える、小さな彩りの菓子。最寄 イースト・コースト通り沿い価格 1個0.8〜1.5Sドル / S$0.8〜1.5 3カトンのナシ・レマ屋台×ナシ・レマNasi Lemak / 椰浆饭ココナッツミルクとパンダンの葉で炊いた、ほんのり甘く香る米が主役。皿には、甘辛い唐辛子ペースト(サンバル)、揚げた小魚(イカン・ビリス)、ピーナッツ、きゅうり、そして半熟か固ゆでの卵が添えられる。好みで揚げ鶏や魚のすり身揚げを足す。まずサンバルを米に少し混ぜ、小魚のかりっとした食感やピーナッツの香ばしさと一緒に頬張る。ココナッツの甘い香りと、サンバルの辛さ、小魚の塩気が一皿の中で行き来する。朝食として食べられることが多く、緑の葉やバナナの葉に包んで持ち帰る形もある。座っても、包みを持って歩いても食べられる一皿。最寄 ジョーチアット通り沿い価格 3〜6Sドル / S$3〜6 4小吃カトンの水粿屋台×チュエ・クエ(蒸し米餅)Chwee Kueh / 水粿米の粉を溶いた生地を、小さな器型に流して蒸し上げた、白くやわらかい米餅。真ん中がくぼんだ形をしていて、そこに刻んで甘辛く炒めた干し大根(菜脯)を山盛りにのせる。生地はぷるんと柔らかく、ほのかな米の甘みだけ。その淡白さに、干し大根の甘さと塩気、油の香ばしさが乗って、対比で味が立つ。好みでサンバル(辛いペースト)を少し添える。朝食の定番で、一皿に四つ、六つと並べて出される。素朴で軽く、香辛料の強い料理が続いたあとの口直しにもいい。座って、匙で一つずつ崩しながら食べる小さな一皿。最寄 イースト・コースト通り/ジョーチアット周辺価格 4個で2〜3Sドル / S$2〜3 5イースト・コーストのシーフード店×チリクラブChili Crab / 辣椒螃蟹生きた泥蟹(マッドクラブ)を殻ごとぶつ切りにし、トマトと唐辛子、溶き卵を加えた甘辛くとろみのある赤いソースで炒め煮にする。ソースは甘く、辛く、蟹のうまみを吸ってこっくりと濃い。殻を手で割り、身をほじり、指を汚しながら食べる豪快な料理だ。最後に残るのは、蟹のだしが溶けた大量のソース。これを揚げパンや蒸しパン(マントウ)に浸してぬぐって食べるのが、この料理いちばんの楽しみとも言われる。数人で一杯を囲んで分け、手を真っ赤にして食べる。イースト・コーストの海辺のシーフード店で、夜に卓を囲みたい、シンガポールを象徴する一皿。最寄 イースト・コースト通り/海沿い価格 時価・1杯40〜70Sドル前後 / S$40〜70 6甘味カトンのチェンドル屋台×チェンドルChendol / 煎蕊削った氷の山に、ココナッツミルクと椰子糖(グラ・メラカ)の黒い蜜をかけた、東南アジアのかき氷。中には、パンダンで緑に染めた米粉のゼリー(チェンドルの本体)と、甘く煮た小豆が沈んでいる。緑のゼリーはつるりと喉を通り、椰子糖の蜜は黒糖のような香ばしさと深い甘みがある。ココナッツミルクのこくと氷の冷たさが合わさり、蒸し暑い気候の中でひと息つける。匙で下からすくうと、氷、ゼリー、豆、蜜が一度に混ざる。歩き疲れた午後や、辛い料理のあとの締めにちょうどいい。座っても、カップを持って歩いても食べられる、冷たい甘味。最寄 イースト・コースト通り沿い価格 2〜3Sドル / S$2〜3
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