チャイナタウンルート

シンガポール · チャイナタウンルート

チャイナタウンルート

シンガポール華人の食の中心地、チャイナタウン。マックスウェルの海南チキンライスと福州蠔餅、チャイナタウン・コンプレックスの土鍋ごはんと炒め麺。ホーカー(屋台街)の一皿を、店ごとに辿る。座って食べる名物から、炭火のサテーまで。

🚇 地下鉄 NE・DT線 チャイナタウン駅🚶 徒歩 約120分🍽 一皿 6

チャイナタウンとはどんな場所か

シンガポールのチャイナタウンは、華人移民が最初に根を下ろした街です。中国語では「牛車水」——かつて牛車で水を運んだことに由来する名前で、いまも二階建ての古い店舗(ショップハウス)が連なります。観光客向けの土産物通りがある一方で、その裏には地元の生活がそのまま残り、食の中心はホーカーセンターにあります。屋根の下に何十もの屋台が集まり、朝は鶏飯やバクテー、昼は炒め麺、夜は土鍋ごはんとサテー。一日のどの時間に来ても、湯気と鍋の音が絶えない一角です。

ホーカーで何を食べるか

この街の食は、中国各地の郷土料理が混じり合っています。海南島由来のチキンライス、福建の蠔餅とバクテー、広東の土鍋ごはん、潮州の水粿。マックスウェル・フードセンターは名店が集まることで知られ、天天のチキンライスには昼どき長い列ができます。通りを渡ったチャイナタウン・コンプレックスは、地元色の濃い巨大なホーカーで、二階に炒め麺や土鍋ごはんの屋台がひしめきます。多くが安く、数人で分ければ何皿も試せる。一皿ごとに出身地の違う中国が現れる、それがこの街の食べ歩きです。

このルートの歩き方

地下鉄チャイナタウン駅を起点に、まずマックスウェルへ。天天のチキンライスで腹を作り、福州蠔餅をつまみます。そこからサウスブリッジ通りを北へ歩き、仏牙寺を横目にチャイナタウン・コンプレックスへ。二階のホーカーで炒粿條や土鍋ごはん、夜ならサテーを炭火で。ホーカーは相席が基本で、席を確保してから注文するのが地元の流儀です。人気店は売り切れると閉め、名物のチキンライスや土鍋ごはんは昼や夜のピークを外すと待ちが短い。現金があると確実ですが、多くの屋台がQR決済にも対応します。暑いので、途中でチェンドルや冷たい飲みもので涼を取りながら。

ルートマップ

チャイナタウン駅 → マックスウェル → チャイナタウン・コンプレックス(ホーカーを一巡り) · 番号は下の一皿と対応

サウスブリッジ通りニューブリッジ通りマックスウェル通りスミス通りテンプル通りサゴ通り🚇チャイナタウン駅🛕仏牙寺🏢マックスウェル1海南チキンライス2福州オイスターケーキ3土鍋ごはん(煲仔飯)4チャークウェイティオ5サテー(串焼き)6バクテー(肉骨茶)

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1天天海南鶏飯×海南チキンライスHainanese Chicken Rice / 海南鸡饭茹でた鶏を氷水で締め、皮の下に薄いゼリー状の脂を残したまま切り分ける。米は鶏の脂とパンダンの葉で炊き、一粒ずつ香りを含んでつやが立つ。皿には生姜のすりおろし、青ねぎ、そして甘辛い自家製チリソースが添えられ、これを鶏に少しずつ乗せながら食べていく。鶏はしっとりと柔らかく、噛むと下味の塩気と生姜の香りが立つ。ライスだけを口に運んでも十分うまい。マックスウェルの一角、昼どきには長い列ができるので、開店直後か列の落ち着く時間を狙いたい。座って食べる、簡素だが完成された一皿。最寄 マックスウェル・フードセンター内価格 5〜6Sドル / S$5〜6 2マックスウェルの福州蠔餅×福州オイスターケーキFuzhou Oyster Cake / 蚝饼米と豆の粉を溶いた生地を丸い型に流し、小海老、牡蠣、刻んだねぎをのせて、また生地をかぶせて油で揚げる。型から外れた円盤は、外側がざくっと硬く、中は牡蠣の汁気を含んでとろりとやわらかい。揚げたてを一つ手に取ると、油の香ばしさと磯の香りが立ちのぼる。半分に割ると、白い牡蠣と赤い海老が現れる。歩きながらかじれるが、熱いので少し冷ましたい。マックスウェルの一角で、注文が入ってから揚げるため数分待つ。福建系の古い揚げ物で、いまでは作る店が少なくなった一皿。最寄 マックスウェル・フードセンター内価格 2〜3Sドル / S$2〜3 3聯合本記煲仔飯×土鍋ごはん(煲仔飯)Claypot Rice / 煲仔饭生米を土鍋に入れ、炭火にかけて一鍋ずつ炊く。中華ソーセージ(腊腸)、塩漬けの干し肉、鶏、青菜をのせ、最後に濃い口の醤油だれを回しかける。炊き上がりに底へできる薄い焦げ(鍋巴)が、この料理の心臓部だ。蓋を開けると醤油と炭の香りが立ち、しゃもじで底からよく混ぜて、焦げをはがしながら食べる。時間がかかる料理なので、席に着いて注文し、二、三十分は待つつもりで。二人以上で分けるのにちょうどよく、一鍋を囲んで食べる。夜のチャイナタウン・コンプレックスで、湯気を待つ時間ごと楽しみたい一皿。最寄 チャイナタウン・コンプレックス2階価格 2人前で10〜15Sドル / S$10〜15 4チャイナタウンの炒粿條屋台×チャークウェイティオChar Kway Teow / 炒粿条平たい米の麺(粿條)を、強火の鉄鍋でラードと濃い醤油で炒める。海老、はんぺん状の魚のすり身、もやし、ニラ、そして甘い中国ソーセージが入り、店によっては血蛤(赤貝の一種)を加える。溶き卵を最後に絡め、鍋肌の焦げ(鑊氣)を移すのが腕の見せどころ。皿に盛られた麺は黒くつややかで、甘さとコク、ほのかな焦げの香ばしさが一体になる。かなり脂が強いので、二人で一皿を分けるくらいがちょうどいい。座って食べる、夜市の重量級の一皿。辛いのが好きなら「加辣」と頼むと唐辛子が増える。最寄 チャイナタウン・コンプレックス2階価格 4〜6Sドル / S$4〜6 5チャイナタウンのサテー屋台×サテー(串焼き)Satay / 沙爹鶏、牛、羊の肉を、ターメリックとレモングラスの効いた黄色いたれに漬け、竹串に刺して炭火で炙る。炭の上で脂が落ちて煙が上がり、表面に香ばしい焦げがつく。皿には濃いピーナッツソース、生の玉ねぎ、きゅうり、そして押し固めた米(クトゥパット)が添えられる。串を持ってピーナッツソースにたっぷり浸し、端からしごくように外して食べる。甘く、辛く、香ばしく、ビールがよく合う。10本、20本と数で頼み、卓を囲んでつまむ。夕方から夜、炭火の煙が立つ屋台の前で焼き上がりを待つのがいい。最寄 チャイナタウン・コンプレックス周辺価格 1本0.7〜1Sドル・10本から / S$0.7〜1 6soupチャイナタウンの肉骨茶店×バクテー(肉骨茶)Bak Kut Teh / 肉骨茶豚のあばら肉を、白胡椒とにんにくをたっぷり効かせた澄んだスープで煮込む。マレーシア式の黒く濃い甘辛スープと違い、シンガポールでは胡椒の辛みが立つ透き通ったスープが主流だ。骨つき肉は箸で軽く外れるほど柔らかく、スープは飲むと喉の奥に胡椒の熱が残る。白飯、油條(揚げパン)、そして中国茶を合わせるのが定石で、油條をスープに浸してふやかして食べる。にんにくと胡椒を追加できる店も多い。汗ばむ気候の中でも、熱いスープを飲んで整えるのがこの料理の楽しみ方。座ってゆっくり味わう一杯。最寄 チャイナタウン駅周辺価格 7〜10Sドル / S$7〜10
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