第一牧志公設市場ルート

沖縄 · 第一牧志公設市場ルート

第一牧志公設市場ルート

「那覇の台所」と呼ばれる第一牧志公設市場と、周りの平和通り・市場本通りを歩く。一階には色鮮やかな島魚や豚肉、島豆腐、海ぶどうが並び、そこで買った食材を二階の食堂に運んで調理してもらう「持ち上げ」の文化が残る。刺身、中身汁、てびち——豚を余さず使い、南の海の幸を近くで味わう、沖縄の食の芯にあたる区域である。

🚇 ゆいレール 牧志駅から徒歩🚶 徒歩 約90分🍽 一皿 6

那覇の台所を歩く

第一牧志公設市場は戦後の闇市から始まり、いまも那覇の食を支える市場である。一階は鮮魚店と精肉店、乾物や島豆腐の店が並び、赤や青の熱帯魚のような島魚が氷の上に光る。県魚のグルクン、白身のマチ、大きなイラブチャー。豚は頭から足まで売られ、耳や内臓、てびち(豚足)も欠けがない。海ぶどうや島らっきょう、色とりどりのかまぼこも並ぶ。ここは観光客だけでなく、地元の料理屋や家庭の台所を今も支えている。まず一階をひと回りして、島の海と豚の豊かさを目で確かめたい。

持ち上げと豚・海の幸

この市場の醍醐味が「持ち上げ」だ。一階で選んだ魚や貝、肉を、二階の食堂へ運び、調理代を払って料理にしてもらう。刺身に引いてもらえば、本土より軟らかく脂の軽い島魚の甘みがわかる。塩と泡盛だけで炊くマース煮、香ばしいバター焼き、唐揚げと、調理法も選べる。豚料理も外せない。胃と腸を何度も下ゆでして澄んだ汁にする中身汁、長時間煮込んで骨から外れるてびち。海ぶどうはぷちぷちと弾け、ゆし豆腐は固める前の温かい豆の花を椀によそう。数人で分けて、少しずつ多くの皿を試すのがこの市場の楽しみ方である。

このルートの歩き方

起点はゆいレールの牧志駅。駅から市場本通りや平和通りのアーケードを南へ抜けると、その中ほどに第一牧志公設市場がある。まず一階を歩いて魚と豚を見て回り、気になった食材を選ぶ。刺身や海ぶどうは買ってすぐつまめるが、魚を一尾買ったら二階の食堂へ「持ち上げ」て調理してもらうとよい。二階には食堂が並び、調理代の相場を聞いてから頼むと安心だ。中身汁やてびち、ゆし豆腐は食堂でそのまま注文もできる。市場は昼が本番で、多くの店は夕方に閉まる。通路は狭く混むので、荷物は少なめに。魚は日替わりで、価格や調理代、営業時間は目安なので、店先で確かめてから頼みたい。

ルートマップ

牧志駅 → 市場本通り → 第一牧志公設市場 → 平和通り(那覇の台所を巡る) · 番号は下の一皿と対応

市場本通り平和通り市場中央通りむつみ橋通り🏪第一牧志公設市場🚝牧志駅🐟鮮魚通り1島魚の刺身盛り(グ…2海ぶどう(クビレズ…3ゆし豆腐4中身汁(豚のもつ汁)5てびち(豚足の煮付…6島魚のマース煮/バ…

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1第一牧志公設市場 二階食堂×島魚の刺身盛り(グルクン・マチ)一階の鮮魚店で選んだ色鮮やかな島魚を、二階の食堂で刺身に引いてもらう。県魚グルクンや、マチと呼ばれる白身の高級魚が並ぶ。本土の魚より身がやわらかく、脂は軽い。醤油に島とうがらしを溶いて、泡盛と合わせる。市場の熱気のなかで食べる一皿は、南の海の近さを思わせる。最寄 牧志駅価格 1000〜1800円 2市場の海産物店×海ぶどう(クビレズタ)緑の小さな粒が房のように連なった海藻。口に入れるとぷちぷちと弾け、塩気とともに海の香りが広がる。三杯酢やポン酢に軽くつけて食べるが、つけすぎると粒がしぼむので直前に。小さなパックで売られ、その場でつまめる。冷やしすぎない常温のものが、粒の張りがよい。最寄 牧志駅価格 500〜900円 3soup市場の豆腐店・食堂×ゆし豆腐固める前の、おぼろ状の豆腐。海水のにがりでゆるく寄せた豆の花を、温かいまま椀によそう。大豆の甘みと磯の塩気があり、そのままでも、鰹だしの汁に浮かべても食べる。ゆし豆腐そばとして麺と合わせる店も多い。市場の豆腐店では朝、できたてを量り売りしている。最寄 牧志駅価格 400〜700円 4soup二階食堂・沖縄料理店×中身汁(豚のもつ汁)豚の胃と腸を、臭みが消えるまで幾度も下ゆでし、鰹だしの澄んだ汁で仕立てる。もつはやわらかく、汁は驚くほど淡白で品がよい。おろし生姜を落として飲む。豚を余さず使う沖縄の食を象徴する一杯で、祝い事や法事の膳にも上がる。白飯と合わせれば軽い食事になる。最寄 牧志駅価格 600〜900円 5二階食堂・沖縄料理店×てびち(豚足の煮付け)豚足を醤油と泡盛、鰹だしで長い時間かけて煮込む。皮とゼラチン質はとろりと崩れ、骨からほろりと外れる。脂は重いようで、煮込みの甘辛い汁が後味を締める。大根や昆布と一緒に炊いた一皿や、汁物のてびち汁もある。箸で骨を持ち上げ、皮を吸うようにして食べる。最寄 牧志駅価格 700〜1000円 6二階食堂(持ち上げ)×島魚のマース煮/バター焼き一階で選んだ一尾を、二階の食堂に持ち上げて調理してもらう。マース煮は塩と泡盛、水だけで魚を炊く沖縄の技法で、身の甘みがまっすぐ立つ。バター焼きにすれば香ばしく食べ応えが出る。調理代は一品あたりで決まり、数人で分けるのに向く。市場の醍醐味そのものの一皿。最寄 牧志駅価格 1500〜2500円
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