沖縄 · 第一牧志公設市場ルート
第一牧志公設市場ルート
「那覇の台所」と呼ばれる第一牧志公設市場と、周りの平和通り・市場本通りを歩く。一階には色鮮やかな島魚や豚肉、島豆腐、海ぶどうが並び、そこで買った食材を二階の食堂に運んで調理してもらう「持ち上げ」の文化が残る。刺身、中身汁、てびち——豚を余さず使い、南の海の幸を近くで味わう、沖縄の食の芯にあたる区域である。
那覇の台所を歩く
第一牧志公設市場は戦後の闇市から始まり、いまも那覇の食を支える市場である。一階は鮮魚店と精肉店、乾物や島豆腐の店が並び、赤や青の熱帯魚のような島魚が氷の上に光る。県魚のグルクン、白身のマチ、大きなイラブチャー。豚は頭から足まで売られ、耳や内臓、てびち(豚足)も欠けがない。海ぶどうや島らっきょう、色とりどりのかまぼこも並ぶ。ここは観光客だけでなく、地元の料理屋や家庭の台所を今も支えている。まず一階をひと回りして、島の海と豚の豊かさを目で確かめたい。
持ち上げと豚・海の幸
この市場の醍醐味が「持ち上げ」だ。一階で選んだ魚や貝、肉を、二階の食堂へ運び、調理代を払って料理にしてもらう。刺身に引いてもらえば、本土より軟らかく脂の軽い島魚の甘みがわかる。塩と泡盛だけで炊くマース煮、香ばしいバター焼き、唐揚げと、調理法も選べる。豚料理も外せない。胃と腸を何度も下ゆでして澄んだ汁にする中身汁、長時間煮込んで骨から外れるてびち。海ぶどうはぷちぷちと弾け、ゆし豆腐は固める前の温かい豆の花を椀によそう。数人で分けて、少しずつ多くの皿を試すのがこの市場の楽しみ方である。
このルートの歩き方
起点はゆいレールの牧志駅。駅から市場本通りや平和通りのアーケードを南へ抜けると、その中ほどに第一牧志公設市場がある。まず一階を歩いて魚と豚を見て回り、気になった食材を選ぶ。刺身や海ぶどうは買ってすぐつまめるが、魚を一尾買ったら二階の食堂へ「持ち上げ」て調理してもらうとよい。二階には食堂が並び、調理代の相場を聞いてから頼むと安心だ。中身汁やてびち、ゆし豆腐は食堂でそのまま注文もできる。市場は昼が本番で、多くの店は夕方に閉まる。通路は狭く混むので、荷物は少なめに。魚は日替わりで、価格や調理代、営業時間は目安なので、店先で確かめてから頼みたい。
ルートマップ
牧志駅 → 市場本通り → 第一牧志公設市場 → 平和通り(那覇の台所を巡る) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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