福岡 · 長浜ルート
長浜ルート
長浜は、福岡市鮮魚市場に隣り合う一帯で、豚骨ラーメンの「長浜ラーメン」が生まれた界隈だ。市場で働く人のために、細い麺と替え玉、早い提供が工夫され、屋台や店は朝から夜通しまで一杯を出す。市場の会館では、その朝に揚がった魚の定食や寿司が早くから並ぶ。中洲の夜とは対照的に、ここは市場のある朝の食が主役になる。
発祥のラーメンと市場
長浜は福岡市の中央区、博多湾に近い港沿いにあり、福岡市中央卸売市場の鮮魚市場が置かれている。ここで生まれた「長浜ラーメン」は、市場で働く人が短い休みに手早く食べられるよう、細い麺と、麺だけを足す「替え玉」、注文からすぐ出す速さを備えて広まった。スープは豚骨だが、炊き足しながら使う店が多く、濁りの中に軽さがある。麺は「バリカタ」「ハリガネ」といった硬さを指定でき、まず普通に頼み、替え玉で硬さを変える楽しみもある。市場とラーメンが隣り合うこの界隈は、中洲の夜の屋台とは別の、朝と昼の顔を持っている。
朝から昼の食
一日の始めには、鮮魚市場の会館に入る食堂が向く。早朝から開く店では、その朝に揚がった魚の焼き魚定食や刺身、握り寿司が手ごろに食べられ、味噌汁とご飯で腹が温まる。玄界灘のいかは活き造りにされ、透き通った身を醤油と山葵で食べ、残った下足はあとから天ぷらや塩焼きにしてもらえる。冬にはふぐが市場に並び、唐揚げやふぐ汁なら気軽な値で味わえる。歩きながらなら、あじフライを一つ、紙に包んで揚げたてをつまむのもいい。そして締めか、あるいは始めに、長浜ラーメンを一杯。替え玉まで頼めば、市場の朝の一巡りがちょうど収まる。
このルートの歩き方
起点は地下鉄空港線の赤坂駅から港の方へ歩くか、天神からバスで鮮魚市場前へ向かう。市場は関係者の仕事場でもあるため、通路や搬入の邪魔にならないよう端を歩き、写真は店に断ってからにしたい。会館の食堂は早朝から昼で店じまいするところが多く、朝ごはんや寿司を目当てにするなら早い時刻がよい。長浜ラーメンの店や屋台は朝から深夜まで開くところもあり、時間の融通が利く。ふぐやいかは季節と入荷で内容が変わるので、その日の黒板や店主の勧めに従うと外れが少ない。支払いは現金が確実で、少額を用意しておくと安心できる。帰りは赤坂駅か天神へ戻り、そのまま中洲や柳橋のルートへ続けることもできる。
ルートマップ
赤坂駅 → 長浜ラーメン街 → 福岡市鮮魚市場(市場会館) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
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