長浜ルート

福岡 · 長浜ルート

長浜ルート

長浜は、福岡市鮮魚市場に隣り合う一帯で、豚骨ラーメンの「長浜ラーメン」が生まれた界隈だ。市場で働く人のために、細い麺と替え玉、早い提供が工夫され、屋台や店は朝から夜通しまで一杯を出す。市場の会館では、その朝に揚がった魚の定食や寿司が早くから並ぶ。中洲の夜とは対照的に、ここは市場のある朝の食が主役になる。

🚇 地下鉄空港線・赤坂駅から徒歩、またはバスで鮮魚市場前🚶 徒歩 約90分🍽 一皿 6

発祥のラーメンと市場

長浜は福岡市の中央区、博多湾に近い港沿いにあり、福岡市中央卸売市場の鮮魚市場が置かれている。ここで生まれた「長浜ラーメン」は、市場で働く人が短い休みに手早く食べられるよう、細い麺と、麺だけを足す「替え玉」、注文からすぐ出す速さを備えて広まった。スープは豚骨だが、炊き足しながら使う店が多く、濁りの中に軽さがある。麺は「バリカタ」「ハリガネ」といった硬さを指定でき、まず普通に頼み、替え玉で硬さを変える楽しみもある。市場とラーメンが隣り合うこの界隈は、中洲の夜の屋台とは別の、朝と昼の顔を持っている。

朝から昼の食

一日の始めには、鮮魚市場の会館に入る食堂が向く。早朝から開く店では、その朝に揚がった魚の焼き魚定食や刺身、握り寿司が手ごろに食べられ、味噌汁とご飯で腹が温まる。玄界灘のいかは活き造りにされ、透き通った身を醤油と山葵で食べ、残った下足はあとから天ぷらや塩焼きにしてもらえる。冬にはふぐが市場に並び、唐揚げやふぐ汁なら気軽な値で味わえる。歩きながらなら、あじフライを一つ、紙に包んで揚げたてをつまむのもいい。そして締めか、あるいは始めに、長浜ラーメンを一杯。替え玉まで頼めば、市場の朝の一巡りがちょうど収まる。

このルートの歩き方

起点は地下鉄空港線の赤坂駅から港の方へ歩くか、天神からバスで鮮魚市場前へ向かう。市場は関係者の仕事場でもあるため、通路や搬入の邪魔にならないよう端を歩き、写真は店に断ってからにしたい。会館の食堂は早朝から昼で店じまいするところが多く、朝ごはんや寿司を目当てにするなら早い時刻がよい。長浜ラーメンの店や屋台は朝から深夜まで開くところもあり、時間の融通が利く。ふぐやいかは季節と入荷で内容が変わるので、その日の黒板や店主の勧めに従うと外れが少ない。支払いは現金が確実で、少額を用意しておくと安心できる。帰りは赤坂駅か天神へ戻り、そのまま中洲や柳橋のルートへ続けることもできる。

ルートマップ

赤坂駅 → 長浜ラーメン街 → 福岡市鮮魚市場(市場会館) · 番号は下の一皿と対応

長浜通り那の津通り市場前通り港沿い遊歩道ラーメン横丁赤坂方面🐟福岡市鮮魚市場🍜長浜ラーメン🚇赤坂駅1長浜ラーメン(替え…2市場の朝ごはん(焼…3いかの活き造り4市場の握り寿司5ふぐ(唐揚げ・ふぐ…6あじフライ

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1長浜の長浜ラーメン店×長浜ラーメン(替え玉)長浜ラーメンは、極細のストレート麺に、豚骨を炊いたスープを合わせた一杯だ。市場で働く人が短い休みに食べられるよう、麺は細く早く茹で上がり、汁を吸う前に手早くすする。足りなければ麺だけを頼む「替え玉」で継ぎ足せる。硬さは好みで指定でき、「バリカタ」や、さらに硬い「ハリガネ」を選ぶ人も多い。卓上の紅生姜やごま、辛子高菜を少し入れると味が変わる。スープはこってりしすぎず、朝でも一杯すすれる軽さがある。最寄 福岡市鮮魚市場価格 500〜800円 2鮮魚市場会館の食堂×市場の朝ごはん(焼き魚定食)鮮魚市場の会館には、市場で働く人や早起きの客に向けた食堂が入る。焼き魚定食は、その朝に仕入れた鯖やあじ、赤魚などを焼き、ご飯と味噌汁、小鉢を添える。脂ののった青魚は皮を香ばしく焼き、身をほぐして飯に合わせる。刺身や煮付けを選べる店もあり、内容はその日の入荷で変わる。市場の朝は早く、開店直後は魚の種類がいちばん揃う。湯気の立つ味噌汁で、冷えた朝の体が温まる。最寄 福岡市鮮魚市場価格 800〜1,500円 3長浜のいか料理店×いかの活き造り玄界灘や近海で獲れたいかを、生きたまま捌いて盛り付ける活き造り。透き通った身は歯ごたえがあり、甘みが後から広がる。皿の上で足がまだ動くこともあり、鮮度そのものが見どころになる。醤油と山葵で食べ、残った下足(げそ)は天ぷらや塩焼き、煮付けにしてもらえる。いかは種類と季節で身の厚みや甘さが変わり、夏の剣先いか、冬のあおりいかなど旬がある。市場に近い店ほど、その日のいかを扱う。最寄 福岡市鮮魚市場価格 2,000〜4,000円 4長浜の市場寿司店×市場の握り寿司市場に近い寿司店では、その日に仕入れた魚を握りにして出す。まぐろやいか、鯛、あじ、旬の光り物などが並び、赤酢や合わせ酢のシャリに、少しの山葵を挟む。回転寿司ではないカウンターでも、市場直送のぶん値は抑えめで、昼のセットやおまかせの数貫から頼める。朝から開ける店もあり、市場帰りの一皿として食べられる。ネタの構成は入荷で変わるので、その日の勧めを聞くのがよい。最寄 福岡市鮮魚市場価格 1,000〜2,500円 5長浜のふぐ料理店×ふぐ(唐揚げ・ふぐ汁)福岡は下関に近く、ふぐの集散地として知られる。専門店のふぐ刺しは高くつくが、市場界隈では唐揚げやふぐ汁といった気軽な形でも味わえる。唐揚げは骨付きの身を揚げ、外は香ばしく中はしっとりと弾む。ふぐ汁は白身と野菜を薄い出汁で煮て、淡白ながら旨みが出る。冬が旬とされ、寒い時期ほど身が締まる。ふぐは免許を持つ店で処理されるため、扱いのある店で食べるのが基本になる。最寄 福岡市鮮魚市場価格 1,500〜3,000円 6市場食堂のあじフライ店×あじフライ開いたあじにパン粉をつけて揚げた、九州で親しまれる魚のフライ。市場に近いぶん鮮度がよく、揚げたては衣が軽く、中の身はふっくらと厚い。ソースや醤油、タルタルで食べ、キャベツを添えるのが定番だ。定食の主菜として飯や味噌汁と食べても、一枚を紙で包んで歩きながらでもいい。あじは脂と身のバランスがよく、揚げても淡白すぎず重すぎない。市場食堂では、その日のあじで揚げるので身の厚みが日により違う。最寄 福岡市鮮魚市場価格 400〜700円
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