重慶 · 洪崖洞ルート
洪崖洞ルート
嘉陵江の崖にへばりつく吊脚楼の夜景を横目に、串串と小吃の夜市を歩く。串串香に始まり、麻辣烤魚・鶏公煲と川辺の一鍋を囲み、涼蝦や糍粑で口を冷ます——夜の重慶を、店名とセットで一皿ずつ。
洪崖洞とはどんな場所か
洪崖洞は、嘉陵江が長江に注ぐ手前の崖に建つ、吊脚楼(ちょうきゃくろう)様式の巨大な建物群です。吊脚楼とは、斜面や水辺に柱を立てて床を張り出させる、山地・水辺の伝統的な建て方。洪崖洞はその様式を現代に再現した商業施設で、崖に沿って十一層が積み重なり、上の階が街の通りに、下の階が川辺につながっています。夜になると建物全体が黄金色に照らされ、川面に映る姿を目当てに人が集まる、重慶を代表する夜景スポットです。中は土産物店や食堂が層ごとに入り、串串や小吃を食べながら夜景を眺められます。重慶の「立体都市」ぶりがいちばん分かりやすく現れる場所で、エレベーターで上り下りしながら食べ歩くことになります。
夜の重慶——串串と江湖の鍋
重慶の食は、夜になると本領を発揮します。日中の暑さがやわらぐ夕方から、串串香・烤魚・鶏公煲・江湖菜といった、卓上のコンロを囲む「鍋もの」が街に灯を入れる。串串香は火鍋の具を一本ずつ串に刺したもので、自分で串を選び、赤い鍋で茹でて、食べた本数で会計する気軽さが身上。一人でも、大人数でも成り立ちます。麻辣烤魚は、川魚を焼いてから辣いスープで煮込む、川辺の街ならではの一皿。どれも「取り分けて、煮足して、長く座る」のが重慶流で、辣と痺れで汗をかきながら、ビールや涼蝦で口を冷ます——その反復が夜の食事です。甘い糍粑や涼麺は、その合間に挟む小さな休符のようなもの。
このルートの歩き方
起点は軌道交通1・2号線の临江門。夕方に着いて、まだ明るいうちに洪崖洞の外観と川沿いを見ておき、暗くなってからの夜景に備えます。食事は日が落ちてからが本番。串串香で軽く始め、麻辣烤魚や鶏公煲は焼き・煮込みに時間がかかるので、着席したら早めに頼むのがコツです。辣が続いたら涼蝦や紅糖糍粑で口を冷まし、締めに重慶涼麺をさっぱりと。洪崖洞の建物内でも食べられますが、周辺の路地に地元向けの店が多く、そちらのほうが落ち着いて座れます。夜景の見ごろは日没後一時間ほど。千厮門大橋の上や対岸からも撮れるので、食事と景色の時間を分けて組むと無理がありません。人が多いので、貴重品には気をつけて。
ルートマップ
临江門 → 洪崖洞 → 千厮門大橋(吊脚楼の夜景と串串・小吃の夜市) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(6)
タップすると各店・各一皿の詳細へ