寛窄巷子ルート

成都 · 寛窄巷子ルート

寛窄巷子ルート

清代の街区が残る寛窄巷子で、茶館と老舗小吃を歩く。盖碗茶を一杯すすってから、龍抄手・鐘水餃・甜水面と老字号の味を渡り歩き、夫妻肺片と陳麻婆豆腐で締める——成都の古い味を、店名とセットで一皿ずつ。

🚇 地下鉄2号線 通惠門駅🚶 徒歩 約100分🍽 一皿 6

寛窄巷子とはどんな場所か

寛窄巷子は、成都の中心近くに残る清代の街区で、寛巷子・窄巷子・井巷子という三本の平行した路地からなります。もとは清の駐屯兵とその家族が暮らした地区で、四合院(中庭を囲む伝統家屋)の街並みが今に残ります。整備されて観光地になった一方、茶館・小吃店・カフェが軒を連ね、成都の「慢生活(のんびりした暮らし)」を象徴する場所として知られています。灰色の煉瓦塀と木の門、その奥から漂う茶と辣油の匂いが、この街区の空気です。

茶館と老字号——止まって味わう食

寛窄巷子の食は、歩き食いよりも「座って、止まって味わう」性格を持ちます。その中心が茶館です。竹椅子に腰かけ、盖碗茶を一杯注文すれば、湯を足しながら午後をまるごと過ごせる。成都が「慢」の街と呼ばれるゆえんが、この一杯に凝縮しています。もう一つの軸が老字号(老舗)——龍抄手・鐘水餃・夫妻肺片・陳麻婆豆腐といった、清末から続く名店の味です。いずれも成都で生まれ、いまや中国じゅうに広まった料理を、その発祥の街で食べられるのが、このルートの値打ちです。

このルートの歩き方

起点は地下鉄2号線の通惠門駅。まずは茶館に入り、盖碗茶で成都のペースに体を合わせるのがこのルートの流儀です。より地元らしい茶館を望むなら、近くの人民公園にある鶴鳴茶社まで足を延ばすのもいい。腹が減ったら、龍抄手や鐘水餃で老字号の小吃を少しずつ。甜水面で甘辣さを味わい、夫妻肺片を前菜に、締めは陳麻婆豆腐を白飯とともに。小吃は座って食べる店が多いので、茶館→小吃→食事とゆっくり切り替えるのがコツです。全体で徒歩九十分ほど、辣さは各店で加減できます。営業時間は変動があるため、現地で確かめてください。

ルートマップ

通惠門駅 → 寛巷子 → 窄巷子 → 井巷子(清代の街区・茶館と小吃) · 番号は下の一皿と対応

寛巷子窄巷子井巷子長順上街下同仁路支矶石街🏯寛窄巷子牌坊🍵茶館🚇通惠門駅1盖碗茶2紅油抄手3鐘水餃4甜水面5夫妻肺片6麻婆豆腐

このルートの一皿(6)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

1寛窄巷子の茶館×盖碗茶茶托・碗・蓋の三つで一組の盖碗に茶葉を入れ、熱湯を注いで供される。蓋を少しずらして茶葉をよけながら啜り、湯は何度も足せる。竹椅子に腰かけ、一杯で午後をまるごと過ごすのが成都の流儀。花茶(ジャスミン)が定番で、耳掃除や将棋を横目に、ただ時間を眺める。最寄 通惠門駅価格 20〜40元 / 1杯 2粉もの龍抄手×紅油抄手薄い皮に豚のあんを包んだ抄手(ワンタン)を、辣油・醤油・砂糖を合わせた甘辣いたれで和える。成都の紅油は重慶の「老麻」より痺れが穏やかで、甘みと香りが立つのが持ち味。皮はつるりと薄く、餡は小ぶり。清湯(澄んだスープ)や海味など、辣くない抄手も選べる。最寄 通惠門駅価格 15〜22元 / 1碗 3粉もの鐘水餃×鐘水餃豚あんだけを包んだ水餃子に、紅油と、にんにくを効かせた甘い醤油だれ(複製醤油)をかける。抄手より皮が厚めでもっちりし、餡は生姜をきかせた純粋な豚肉。北方の水餃子と違って酢は控えめで、甘さと辣さ、にんにくの香りが前に出るのが成都流。一皿十個ほど。最寄 通惠門駅価格 12〜18元 / 1碗 4甜水面の店×甜水面箸ほどに太く切ったうどん状の麺を、複製醤油の甘さ、辣油、にんにく、砕きピーナッツで和える汁なし麺。「甜水」の名のとおり、まず甘みが来て、遅れて辣さと痺れが追いかける。麺は太くもっちりして噛みごたえがあり、一碗の量は控えめ。甘さと辣さが同居する、成都らしい一皿。最寄 通惠門駅価格 10〜16元 / 1碗 5夫妻肺片×夫妻肺片牛の薄切り肉と、タン・胃・アキレス腱などのモツを下ゆでして冷まし、辣油・花椒・胡麻・ピーナッツのたれで和えた冷菜。薄く切った具に赤いたれがからみ、痺れと辣さ、胡麻の香ばしさが層になる。もとは牛の余り肉を使った庶民の一皿で、「肺」の字とは裏腹に肺は入らない。冷たく、酒に合う。最寄 通惠門駅価格 25〜40元 / 1皿 6陳麻婆豆腐×麻婆豆腐柔らかい豆腐を、豆板醤と牛ひき肉、豆豉で赤く煮て、仕上げに花椒の粉をたっぷりふる。熱いまま供され、まず舌が痺れ(麻)、続いて辣さ(辣)と旨みが押し寄せる、麻辣の教科書のような一皿。白飯にのせると止まらない。とろりとした豆腐と挽肉のこくを、痺れが引き締める。最寄 通惠門駅価格 28〜45元 / 1皿
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