浅草ルート

東京 · 浅草ルート

浅草ルート

東京最古の寺・浅草寺の門前町を、雷門から北へ。亀十のどら焼き、大黒家の天丼、ホッピー通りの煮込みから、締めは神谷バーの電気ブランまで。江戸から続く下町の一皿を店ごとに辿る。

🚇 銀座線・浅草線ほか 浅草駅🚶 徒歩 約210分🍽 一皿 8

浅草とはどんな場所か

浅草は、東京でいちばん古いお寺・浅草寺を中心に広がった、江戸以来の門前町です。表玄関の雷門(正しくは風雷神門)には大きな赤提灯が下がり、そこから浅草寺まで、仲見世という参道の商店街がまっすぐのびています。仲見世は日本でも最も古い商店街のひとつで、江戸の頃から参拝客を相手に土産と食べ物を売ってきました。浅草は寺の門前であると同時に、芝居小屋や見世物が集まる庶民の盛り場でもあり、関東大震災や戦災で焼けながら、そのたびに下町の賑わいを取り戻してきた街です。だから浅草の食べ歩きは、観光地の華やかさと、地元の人が普段通う店の素朴さが、同じ通りに同居しています。

江戸の味と、東京最古のバー

浅草の食は、和菓子と揚げ物、そして下町の酒場が柱です。亀十のどら焼き、舟和の芋ようかんのような和菓子の老舗が仲見世の内外に並び、少し歩けば大黒家の海老天丼——ごま油で黒く揚げ、甘辛いタレを衣に吸わせた江戸前の天丼——が待っています。そして忘れてはいけないのが酒。ホッピー通り(煮込み通り)は昼から飲める居酒屋が軒を連ね、店ごとに味の違う牛煮込みが名物です。締めは神谷バー。1880年(明治13年)創業、日本で最初のバーとされ、名物の「電気ブラン」は、「電気」が新しさの代名詞だった時代に生まれた30度の甘い酒です。江戸の甘味から明治のハイカラまで、浅草は時代の層をそのまま一皿に残しています。

このルートの歩き方

起点は雷門。大提灯をくぐって仲見世に入り、浅草寺へ向かって北へ歩きます。まずは亀十のどら焼きや舟和の芋ようかんで甘いものを一つ二つ。仲見世は参拝路なので、歩き食いは控えて、店先やベンチでいただくのが作法です。伝法院通りへ折れると、浅草メンチや大黒家の天丼など、揚げ物と食事の店が増えてきます。西参道でジャンボめろんぱんや世界一濃い抹茶ジェラートを挟み、最後はホッピー通りへ。牛煮込みで一杯やって、締めに神谷バーで電気ブラン——というのが、南から北へ抜ける王道の順路です。全体で徒歩3時間半ほど。立ち食いと着席、甘いと辛いを交互に入れるのがコツです。

食べ歩きの見どころ

甘味の看板は、まず亀十のどら焼き。皮が厚くふかふかで、焼き色がまだらなのは一枚ずつ手で焼いている証拠です。花月堂のジャンボめろんぱんは顔ほどの大きさで、外はサクサク、中は驚くほど軽い。壽々喜園の抹茶ジェラートは濃さを1から7まで選べ、7番は「世界一濃い」を謳います。食事なら大黒家の海老天丼——黒い衣に甘辛いタレが染みて、揚げ物なのに箸で切れるほど。そして酒場の一皿として、ホッピー通りの牛煮込みと、神谷バーの電気ブラン。甘いものから濃い天丼、締めの一杯まで、浅草の一皿は「江戸の下町でずっと食べられてきたもの」で一本につながっています。

訪れる前に

仲見世と雷門の周辺は、休日や外国人観光客で一年中混み合います。ゆっくり食べたいなら、朝いちばん(浅草寺の開門は早い)か、平日の午前が快適です。仲見世では「歩きながら食べない」よう案内が出ていることがあるので、買ったものは店先やベンチで。人気の和菓子は昼過ぎに売り切れることもあり、狙うなら午前中。ホッピー通りは昼から開きますが、夕方は席が埋まります。老舗は定休日や営業時間の変動があるので、各店の時間は目安として、出かける前に確認してください。

ルートマップ

雷門 → 仲見世 → 伝法院通り → 西参道 → ホッピー通り(南から北へ) · 番号は下の一皿と対応

仲見世通り雷門通り伝法院通り新仲見世言問通り江戸通り国際通り西参道🏮雷門⛩️浅草寺🚉浅草駅1どら焼き2芋ようかん3メンチカツ4海老天丼5ジャンボめろんぱん6抹茶ジェラート N…7牛煮込み8電気ブラン

このルートの一皿(8)

タップすると各店・各一皿の詳細へ

亀十 どら焼き1甘味亀十×どら焼き皮が厚くてふかふか。焼き色がまだらなのは一枚ずつ手で焼いている証拠で、これが本物の目印になる。黒あんと白あんの二種類があり、白あんは白いんげん豆。昼過ぎには売り切れる日も多い。最寄 雷門2-18-11(浅草駅)価格 430円 / 1個 舟和 本店 芋ようかん2甘味舟和 本店×芋ようかんさつまいもと砂糖と少しの塩だけ。一本ずつ手で皮をむいて作るので、芋そのものの味しか残らない。冷やすと締まり、常温だとやわらかい。日持ちしないので、その日か翌日に食べきる前提の菓子。最寄 浅草1-22(新仲見世/浅草駅)価格 173円 / 1本 浅草メンチ メンチカツ3浅草メンチ×メンチカツ揚げたてを立ったまま。かじると肉汁が噴き出すので、下に紙を構えてから口をつける。神奈川の高座豚と黒毛和牛を合わせた粗挽きで、玉ねぎの甘みが強い。行列が途切れることはほぼない。最寄 浅草2-3-3(伝法院通り)価格 250円 / 1個 大黒家天麩羅 本店 海老天丼4大黒家天麩羅 本店×海老天丼ごま油で黒く揚げた海老天が四本。秘伝の甘辛いタレを衣にたっぷり吸わせるので、揚げ物なのに箸で切れるほど柔らかくなっている。サクサクを期待すると裏切られる。これはタレを食べる天丼。最寄 浅草1-38-10(伝法院通り)価格 2,000円台 浅草 花月堂 ジャンボめろんぱん5甘味浅草 花月堂×ジャンボめろんぱん顔ほどの大きさがあり、外は砂糖でざらつくほどサクサク、中は驚くほど軽い。焼き上がりの回に当たると熱くて持てない。夏はアイスを挟んだ限定版が出る。17時に閉まるので午後の早い時間に。最寄 浅草2-7-13(西参道)価格 ¥ JPY 壽々喜園 浅草本店 抹茶ジェラート No.76甘味壽々喜園 浅草本店×抹茶ジェラート No.7濃さを1から7まで選べて、7番は「世界一濃い」と謳う一杯。口に入れた瞬間は甘さより苦みが先に来て、そのあとから茶の香りが立ち上がる。迷ったら7と5を並べて頼むと違いが分かる。17時閉店。最寄 浅草3-4-3価格 ¥ JPY ととや(ホッピー通り) 牛煮込み7ととや(ホッピー通り)×牛煮込み朝9時半から開いていて、昼前には外の席が埋まる。煮込みは味噌とも醤油とも決まっておらず、店ごとに味が違うのがこの通りの面白さ。座って一杯やると、浅草寺の観光客の流れが急に別世界に見える。最寄 浅草2-4-13(ホッピー通り)価格 ¥ JPY 神谷バー 電気ブラン8神谷バー×電気ブランアルコール30度。明治時代、「電気」が新しさの代名詞だった頃に付いた名前で、ビリッとくる舌触りは今も変わらない。生ビールで追いかけるのが作法とされる。入口で食券を買ってから席に着く方式。最寄 浅草1-1-1(浅草駅すぐ)価格 ¥ JPY
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