千葉 · 成田山表参道ルート
成田山表参道ルート
成田山新勝寺の門前、約800mの表参道を駅から寺へ。甘太郎焼や栗羊羹、地酒でつまみながら、締めは店先で焼く川豊・近江屋のうな重まで。江戸から続く門前町の一皿を辿る。
成田山表参道とはどんな場所か
成田山表参道は、真言宗の大本山・成田山新勝寺の門前にのびる、約800メートルの参道です。940年に開かれた新勝寺は、初詣の参拝客数が日本でも有数の寺で、江戸の頃から、参拝の行き帰りに人々をもてなす門前町がこの道沿いに育ちました。成田駅から寺へ向かって、ゆるやかに下りながら歩きます。うなぎ、栗羊羹、団子、煎餅、地酒——どれも百年、二百年と同じ場所で商いを続ける老舗ばかり。空港のある成田の、もうひとつの顔がここにあります。
参道のうなぎと甘味
成田といえば、まずうなぎです。近くの印旛沼をはじめ、水郷地帯でうなぎがよく獲れたことから、参道にはうなぎ屋が集まりました。名店の多くは今も店先でうなぎをさばき、串を打ち、炭で焼いている。その音と煙と匂いが、行列の理由の半分です。甘味も名物揃いで、日本で最初に栗羊羹を作ったとされる米屋、炭火で炙る醤油の焼き団子、皮の薄い甘太郎焼、参道唯一の手焼き煎餅。さらに成田山の湧き水で仕込む地酒まで、門前町の楽しみが一本の道に詰まっています。
このルートの歩き方
起点は成田駅。表参道に入ったら、駅に近いほうから寺へ向かって、番地の大きい順に下っていきます。まずは甘太郎焼や後藤だんご屋の焼き団子、林田の煎餅で軽くつまみ、途中の長命泉で地酒を試飲。米屋で栗羊羹を土産に買い求めながら、坂を下って寺へ近づきます。うなぎは表参道の後半、仲町あたり。川豊や近江屋のうな重を、座ってゆっくり味わうのがこのルートの締めです。距離は約800mと短いのですが、うなぎで腰を据えるので、全体では2時間半ほど見ておくといいでしょう。
食べ歩きの見どころ
うなぎの二軒は必食です。川豊本店は店先でさばく実演と行列が名物で、香ばしく焼き上げた王道のうな重。すぐ隣の近江屋は、200年継ぎ足しという秘伝のタレが、川豊よりあっさりしていて、食べ比べが楽しい。甘味では、なごみの米屋の栗羊羹——羊羹に栗を入れるという発想が、この店から始まったと言われます。後藤だんご屋の焼き団子は、注文が入ってから炭で炙る醤油だれの香り。林田のおせんべいは生地から手作りで、焼きたては反っていて熱い。長命泉の地酒も、参道歩きの合間の一杯にちょうどいい。
訪れる前に
正月三が日をはじめとする初詣の時期、成田山周辺は身動きが取れないほど混みます。ゆっくり食べ歩きたいなら、その時期は避けるのが賢明です。うなぎの人気店は昼どきに長い行列ができるので、早めの時間か、名前を書いて待つあいだに参道を歩くのがおすすめ。参道はゆるやかな坂で、石畳の区間もあるので、歩きやすい靴で。各店の営業時間や定休日は変わることがあるので、うなぎ屋などは事前に確認しておくと安心です。
ルートマップ
成田駅 → 表参道 → 新勝寺(約800m・番地順に下る) · 番号は下の一皿と対応
このルートの一皿(7)
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