成田山表参道ルート

千葉 · 成田山表参道ルート

成田山表参道ルート

成田山新勝寺の門前、約800mの表参道を駅から寺へ。甘太郎焼や栗羊羹、地酒でつまみながら、締めは店先で焼く川豊・近江屋のうな重まで。江戸から続く門前町の一皿を辿る。

🚉 JR成田駅/京成成田駅🚶 徒歩 約150分🍽 一皿 7

成田山表参道とはどんな場所か

成田山表参道は、真言宗の大本山・成田山新勝寺の門前にのびる、約800メートルの参道です。940年に開かれた新勝寺は、初詣の参拝客数が日本でも有数の寺で、江戸の頃から、参拝の行き帰りに人々をもてなす門前町がこの道沿いに育ちました。成田駅から寺へ向かって、ゆるやかに下りながら歩きます。うなぎ、栗羊羹、団子、煎餅、地酒——どれも百年、二百年と同じ場所で商いを続ける老舗ばかり。空港のある成田の、もうひとつの顔がここにあります。

参道のうなぎと甘味

成田といえば、まずうなぎです。近くの印旛沼をはじめ、水郷地帯でうなぎがよく獲れたことから、参道にはうなぎ屋が集まりました。名店の多くは今も店先でうなぎをさばき、串を打ち、炭で焼いている。その音と煙と匂いが、行列の理由の半分です。甘味も名物揃いで、日本で最初に栗羊羹を作ったとされる米屋、炭火で炙る醤油の焼き団子、皮の薄い甘太郎焼、参道唯一の手焼き煎餅。さらに成田山の湧き水で仕込む地酒まで、門前町の楽しみが一本の道に詰まっています。

このルートの歩き方

起点は成田駅。表参道に入ったら、駅に近いほうから寺へ向かって、番地の大きい順に下っていきます。まずは甘太郎焼や後藤だんご屋の焼き団子、林田の煎餅で軽くつまみ、途中の長命泉で地酒を試飲。米屋で栗羊羹を土産に買い求めながら、坂を下って寺へ近づきます。うなぎは表参道の後半、仲町あたり。川豊や近江屋のうな重を、座ってゆっくり味わうのがこのルートの締めです。距離は約800mと短いのですが、うなぎで腰を据えるので、全体では2時間半ほど見ておくといいでしょう。

食べ歩きの見どころ

うなぎの二軒は必食です。川豊本店は店先でさばく実演と行列が名物で、香ばしく焼き上げた王道のうな重。すぐ隣の近江屋は、200年継ぎ足しという秘伝のタレが、川豊よりあっさりしていて、食べ比べが楽しい。甘味では、なごみの米屋の栗羊羹——羊羹に栗を入れるという発想が、この店から始まったと言われます。後藤だんご屋の焼き団子は、注文が入ってから炭で炙る醤油だれの香り。林田のおせんべいは生地から手作りで、焼きたては反っていて熱い。長命泉の地酒も、参道歩きの合間の一杯にちょうどいい。

訪れる前に

正月三が日をはじめとする初詣の時期、成田山周辺は身動きが取れないほど混みます。ゆっくり食べ歩きたいなら、その時期は避けるのが賢明です。うなぎの人気店は昼どきに長い行列ができるので、早めの時間か、名前を書いて待つあいだに参道を歩くのがおすすめ。参道はゆるやかな坂で、石畳の区間もあるので、歩きやすい靴で。各店の営業時間や定休日は変わることがあるので、うなぎ屋などは事前に確認しておくと安心です。

ルートマップ

成田駅 → 表参道 → 新勝寺(約800m・番地順に下る) · 番号は下の一皿と対応

表参道国道51号駅前通り田町通り東参道🚉成田駅⛩️新勝寺1甘太郎焼2吟醸辛口3栗羊羹4焼き団子5手焼き煎餅6うな重7特上うな重

このルートの一皿(7)

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金時の甘太郎 甘太郎焼1甘味金時の甘太郎×甘太郎焼今川焼きなのに皮が薄い。餡を包むというより、餡に薄い衣をかけたような比率で、餡そのものを食べさせにくる。小豆と白の二種類。焼き上がりから売れていくので、行列が長い日ほどむしろ熱いものに当たる。最寄 花崎町527(成田駅すぐ)価格 120円 / 1個 長命泉 滝沢本店 吟醸辛口2長命泉 滝沢本店×吟醸辛口成田山の湧き水で仕込む地酒。参道の途中に蔵元の直売所があり、その場で試飲してから買える。辛口といっても角がなく、このあとに控えるうなぎのタレの甘さを受け止める方向の味。うなぎの前に一杯が効く。最寄 上町513(成田駅 徒歩6分)価格 ¥¥ JPY なごみの米屋 總本店 栗羊羹3甘味なごみの米屋 總本店×栗羊羹日本で最初に栗羊羹を作った店。羊羹に栗を入れるという発想がここから始まっている。切ると断面に栗がぎっしり並んでいて、甘さは重いのに後を引かない。1棹は大きいので、切り分けを買って参道で食べるのが現実的。最寄 上町500価格 極上栗羊羹 1棹2,300円 後藤だんご屋 焼き団子4甘味後藤だんご屋×焼き団子毎朝つく餅を、注文が入ってから炭で炙って醤油だれをかける。表面だけ焦がして中は搗きたての柔らかさが残るので、時間が経つと別物になる。買ってすぐ食べるのが前提。あんだんごも同じ値段で選べる。最寄 上町499価格 480円 林田のおせんべい 手焼き煎餅5小吃林田のおせんべい×手焼き煎餅生地から自分の店で作っている、参道で唯一の煎餅屋。焼きたては熱くて反っていて、噛むと割れる音が大きい。食べ歩き用の「串せん」があるので、一枚だけ買って歩ける。30種類以上あるが、まず醤油の焼きたてを。最寄 幸町490価格 1枚100円〜 川豊本店 うな重6川豊本店×うな重店先でうなぎをさばいて串を打ち、そのまま焼いている。行列の理由は味の前にまずこの音と煙で、通りを歩いていると足が止まる。タレは香ばしく甘みの輪郭がはっきりしていて、次の近江屋と並べると違いがすぐ分かる。食べ比べは先にこちらから。最寄 仲町386価格 うなぎ重2,900円 / 上3,900円 うなぎ・天ぷら 近江屋 特上うな重7うなぎ・天ぷら 近江屋×特上うな重200年継ぎ足しという秘伝のタレは、隣の川豊よりはっきりあっさりしている。甘さを立てずに、うなぎ自体の脂を通す方向。座敷と個室があるので、参道を歩き通した最後に落ち着いて座れる。食べ比べの二軒目はここ。最寄 仲町384価格 ¥¥¥ JPY
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